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艶めかしい一夜の出来事を綴った“The Sweet Scent of a Woman”

――最も作曲時期が早かったという“The Sweet Scent of a Woman”は、どんなイメージだったんですか? 妖しくネオクラシカルな雰囲気のあるスピードメタルですね。

TORU「まさにそんな感じだったと思います。当初はもっとキーが高かったんですけど、ギターとキーボードでユニゾンしたくなって、ギターの構造がうまく活きるよう調整させてもらいましたね」

HAYATO「最初に聴いたとき、中世のお城とかのイメージが浮かびましたね。だから、バイオリンとかは、器楽的に鳴らす感じ……ヴィヴァルディとかバロック派に寄せて作ってて」

――歌詞には意外性を感じませんでした?

TORU「世界観がはっきりしているというか、情景が見える言葉が多い気がします」

HARUKA「デモをもらったとき、Janne Da Arc的な大人な感じだと思ったんです」

――艶めかしい題材は、あまりなかったものですよね。

HARUKA「そうなんです。私はパッと聴いたときの第一印象を大事にしたいんですけど、この曲はそういう画が思い浮かんだんですね。あんまりそういう表現をやってこなかったし、そういう曲があってもいいかなって。Janne Da Arcのyasuさんだったら、こんな感じのものを書くんじゃないかっていうイメージはありました(笑)」

――言われてみれば(笑)。具体的な描写から察するに実体験ではなさそうで、小説だったり映画だったり、見てきた中で得た知識で書かれたのだと思うのですが……。

HARUKA「実体験ではないですね(笑)」

――とはいえ、具体的に思い描いている印象です。

HARUKA「そうかもしれないですね。アニメを見るようになったのは最近で、元々、本とか映画とかアニメとか漫画とか、そういったインプットはほとんどしてこなかったんです。だから……私はどこでこういう情報を得てるんですかね(笑)?」

――一夜の出来事ですからね。

HAYATO「それを求めてるわけじゃないんですけど(笑)」

 

“Wonder Arts”でファンのみんなを連れていく!

――アルバムのオープニングを飾るタイトルトラック“Wonder Arts”は、先行配信された曲でもあります。

TORU「作っている時も1曲目っぽいと思ったので、“1曲目候補”って仮タイトルで作業を進めていました(笑)。

イントロはHARUKAの声から始まるんですけど、元々はボーイソプラノをイメージしてたんですね。でも、人を探すのも大変なので、HARUKAに試しに歌ってみてもらったんです。本人は〈自分の声は合わないと思う〉って言っていたんですけど、実際に録ったら、むしろ合ってたんですよ」

――歌詞はファンと自分たちの関係を歌っているものですね。前作に続いて、ファンに語りかけて始まるという。

HARUKA「はい。みんなを連れていくイメージです。TORUさんも1曲目にする気で作ってるから、それに相応しい歌詞を書かなきゃって心持ちでした。そこで浮かんだのがライブの情景だったんです」

――ライブを期待させる空気感に包まれていますね。