Page 3 / 3 1ページ目から読む

フランツと同期にあたる〈UKロック2004〜2005年組〉の現在は? 5バンドの最新作を紹介!!!!!

 フランツ・フェルディナンドがファースト・アルバムをリリースした2004年前後のインディー界隈は、ストロークス以降に巻き起こったガレージ・ロック・ブームの余波が残る一方、ダンサブルかつフリーキーに多様な音楽性をミックスさせたアップカマーが次々と登場しました。ここでは2004~2005年にかけて初作を発表し、脚光を集めたUKバンドから、ここ数年に最新作を発表した5組をピックアップ。いずれも当時のラインナップとは変わっていますが、音楽シーンの第一線に立ち続けています! 彼ら以外にもクリブス、レイザーライト、フューチャーヘッズ、ズートンズ、ハード・ファイらは、(一部)解散~再結成を経ながらも元気に活動中。もういないバンドにも想いを馳せつつ、20年後の現在を再確認しましょう!


 

KASABIAN 『Happenings』 Columbia/ソニー(2024)

フランツと同年にアルバム・デビューしたカサビアンは、ロックンロール・リヴァイヴァルともポスト・パンク~ニューウェイヴ再評価の波とも一線を画したインディー・ダンスなサウンドで異色の存在に見えていたが、彼らが結果的に同期屈指のスタジアム・バンドになったのは興味深い。フロントマンの不慮の脱退を乗り越え、変わらず不敵なグルーヴを鳴らしており、8作目にあたる最新作ではブライトな魅力も獲得。

カサビアンの2004年作『Kasabian』(RCA)

 

KAISER CHIEFS 『Kaiser Chiefs’ Easy Eighth Album』 Bertus(2024)

ひねりを利かせつつもポップなメロディーやペーソスに溢れたユーモア・センスでとりわけ英国的な魅力を放っていたリーズ発の5人組。この8作目では、ナイル・ロジャースを迎えたファンキーな“Feeling Alright”などタイトルまんまの〈気楽〉なムードが愉しい。もちろんキャリアを通じて探求してきたシンガロングできるコーラスも盛りだくさんで、エールで乾杯したくなる最高のパブ音楽が鳴っている。

カイザー・チーフスの2005年作『Employment』(B-Unique)

 

MAXIMO PARK 『Stream Of Life』 Lower Third/BIG NOTHING(2024)

登場時は〈ワープ初のギター・バンド〉と謳われ、その時期の同レーベルが提示していた拡張の象徴的な存在だった彼らも2024年に8作目を発表。2019年から続く3人体制で制作され、持ち前のシャープなニューウェイヴ・サウンドはさらに熟成された印象だ。社会状況を感知し、問題提起を込めた歌詞も相変わらず鋭い。メンバーのポール・スミスとダンカン・ロイドはソロでも佳作が続く。

マキシモ・パークの2005年作『A Certain Trigger』(Warp)

 

BLOC PARTY 『Alpha Games』 BMG(2022)

シーンや時代を限定したうえで〈もっとも素晴らしかったデビュー・アルバム〉と名高い初作を作り上げたバンドは以降、エレクトロニカやポスト・ロックなど先鋭的な音作りを敷きつつ、大胆な変化を遂げてきた。フロントマンのケリー・オケレケはソロ作でダンス・ミュージック趣味を印象付けつつ、このバンドとしての6作目では原点へと回帰。トリッキーなギターが暴れまくるソリッドなポスト・パンク・アルバムだ。

ブロック・パーティーの2005年作『Silent Alarm』(Wichita)

 

EDITORS 『EBM』 PIAS/BIG NOTHING(2022)

エコー&ザ・バニーメンやジョイ・ディヴィジョンを想起させる耽美でダーク・サイケな楽曲がUKロック・ファンを惹き付けたバーミンガム出身の彼ら。エレクトロニクスを導入したり、ギター・サウンドに立ち戻ったり、モードを変えつつコンスタントに作品を発表しており、2022年には最新作にあたる7作目を発表。正式メンバーとして加入したブランク・マスと共に鳴らすブリブリなEBMビートで妖しく踊りまくった!

エディターズの2005年作『The Back Room』(Kitchenware)