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森山直太朗からkurayamisakaまで――フジロックだから見たい邦楽アクト

小田「ここで邦楽サイドに話を移しましょうか。意外と見過ごされがちかもしれませんが、森山直太朗をGREEN STAGEで見られるのも貴重だと思うんですよ。明るい人柄で、バラエティ番組などでもサービス精神旺盛な姿をよく目にするかと思いますが、数年前にワンマンライブを見たとき彼の〈フォークシンガーとしての表現力〉にただただ圧倒されたのをよく覚えています。2024年にリリースされたライブ映像作品『森山直太朗 20th アニバーサリーツアー『素晴らしい世界』in 両国国技館』は音源配信もされているので、ぜひ彼の表現者としての真髄に触れてもらいたいです。真夏の苗場で“さくら”や“生きとし生ける物へ”が披露されたら、とても素敵な景色が広がるんでしょうね……」

天野「小田さんにとっての森山さんのように、この人の歌や演奏をフジロックで聴けたら至福だろうな~、と私が思うのは彼女ですね。海外人気がものすごく高まっていて、世界ツアーも好評だった青葉市子です。新作『Luminescent Creatures』がものすごく評判ですよね。傑作『アダンの風』が海だとしたら、『Luminescent Creatures』は宇宙。昨年の人見記念講堂でのアルバム初披露公演も最高でした」

小田「初日のWIHTE STAGEのトップバッターを務めるおとぼけビ〜バ〜は、先日のジャック・ホワイトの来日公演で急遽サポートアクトで出演したことも話題となりましたね。すでにグラストンベリーやコーチェラといった大型フェスを経験していますが、フジロックのメインステージでプレイするのは今回が初めてだそうです。自分も単独ライブを見たことありますが、ソリッドなパンクチューンをひたすら畳み掛けるパフォーマンスにレッド・ホット・チリ・ペッパーズやグリーン・デイらが魅了されるのも納得できるなと。早い時間の出番でオーディエンスもまだ準備万端ではないかもしれませんが、だからこそ一発かましてほしいですね!」

天野「そしてROOKIE A GO-GOからのし上がったkurayamisakaは、どんどん人気バンドになっていますね。自分は先日のLIQUIDROOMでのライブも見てきたところで、若いオーディエンスの熱気込みでいいパフォーマンスでした。1stアルバムのリリースも発表され、ますます勢いに乗っています。そんなkurayamisakaですが、ライブがとにかく情熱的で、録音作品とは違った印象を受けるのでぜひ見てほしいですね。ステージアクションを含めて、いかにもロックバンドだぜ、というようなパフォーマンスをするんです」

小田「昨年〈未来ノ和モノ〉企画に登場してもらった離婚伝説もフジロックに初登場しますね。デビューアルバム『離婚伝説』は〈第17回CDショップ大賞〉の大賞〈青〉にも選ばれました。4月にリリースされた“紫陽花”は初のTVドラマ主題歌として話題でしたし、最近は地上波の音楽番組にも頻繁に出演されていて、これからの日本のポップシーンを牽引していく存在として要注目です。去年は幕張(サマソニ)で見ましたが、今度は苗場で彼らの勇姿を見届けたいと思います」

天野「それから、初出演のTOMOOもフジロックはかなり合いそう。この間の武道館ワンマンが本当に素晴らしくて、改めてシンガーとしてのすごさや曲の力強さを全身で浴びてきたところです。名曲“Ginger”などであの堂々とした歌いっぷりと伸びやかな声が苗場に響き渡ったら、と想像するとたまりませんね。必見だと思います!」

 

深夜のフジロックで見たい注目アーティスト

小田「深夜アクトでもお互い一組ずつ挙げていきましょうか。個人的には勢喜遊 & Yohji Igarashiが楽しみなんですよね。King Gnu、MILLENNIUM PARADEのドラムスとして活躍する勢喜遊、HIYADAMのメインコンポーザーでDJ/トラックメイカーとしても腕を振るうYohji Igarashiによる新ユニットとのことで、単純にどんなライブをするのか予想ができないからこそ見たいというか。勢喜くんはジャズの素養があるし、King Gnuやミレパのライブではサンプリングパッドも多用していて、ハードなトラップサウンドを持ち味とするYohji Igarashiとどういったステージを作り上げるのか……フェス最終日の深夜に確かめたいと思います」

天野「私は〈GAN-BAN SQUARE〉に出るPAS TASTAが好きなので、ぜひ見てほしいです。hirihiri、Kabanagu、phritz、quoree、ウ山あまね、yuigotというハイパーポップ/デジコア以降の新世代プロデューサーからなるチームで、海外のファンも多いんですよね。バキバキの過激な電子音とJ-POP由来のストレートなポップさで、初めて聴く方でも衝撃を受けるのでは!」

小田「最後に、苗場へ行くのを迷っている方、そして現地に行かれる方へのアドバイスも。交通や宿泊といった面でフジロックに行くのをためらっている人も多いかと思いますが、全国各地から高速バスを利用したオフィシャルツアーが組まれていますし、1日券は当日だけでなく翌朝5:00まで有効なので、鉄道を利用する人は始発を待つ意味でもその間フェスを楽しめます。重い腰を上げて、一度思い切って現地で鑑賞してみるとフジロックの敷居の低さを感じるはずです。まずはそれぞれに合った形での参加方法で構わないので、ぜひ苗場へと足を運んでみてください」

天野去年の記事と同じ内容になりますが、装備面はしっかりしないと大変なことになります。暑さ対策はみんな気にするところとはいえ、個人的には防寒について気をつけてほしいところ。夜の冷え込みが半端ないんです。雨が降るとさらに寒くなりますし、ヘッドライナーの出演以降も苗場で過ごす人は、凍えないように雨風を避けられる上着やタイツ、長ズボンを用意していきましょう。この記事が、みなさんのフジロック体験がより楽しくなる一助になったら嬉しいです!」

 


LIVE INFORMATION
FUJI ROCK FESTIVAL ’25

2025年7月25日(金)、26日(土)、27日(日)新潟・湯沢町 苗場スキー場

公式サイト:https://fujirockfestival.com/