ツアー引退を決意したレジェンドたち
去る7月5日にメタリカやガンズ・アンド・ローゼズら豪華バンドを従えての最終公演を開催したオジー・オズボーンとブラック・サバス、2024年8月にスティーヴン・タイラーの声帯損傷を理由にフェアウェル・ツアーを完遂できぬままライヴ引退を発表せざるをえなかったエアロスミス――パフォーマンス・キャリアにピリオドを打つ大物アーティストが後を絶たない昨今、今年2月の武道館公演をもって解散したミスター・ビッグ、大規模な引退ツアーの一環として4月の来日公演を大盛況で終えたシンディ・ローパーなど〈ラスト〉と銘打って日本を訪れるレジェンドも増えてきた。ゆかりの地である武道館公演を含む最後の日本ツアーを控えているチープ・トリックもその一組だ。それ以外でも、ザ・フーは今夏に予定されているものが最後の北米ツアーとなる模様で、エドウィン・コリンズは秋のUKツアーを最後にライヴ・パフォーマンスを引退すると宣言。今後もこうしたニュースが増えていくことは間違いないが、それはロックが歴史となっていく過程とも言えるだろう。
とはいえ、エアロスミスのスティーヴン・タイラーとジョー・ペリーは5月のチャリティ・イヴェントで共にステージに立っており、2023年にフィナーレ公演を終えたキッスは11月のファンクラブ50周年記念イヴェントでパフォーマンスすることを発表(ただしノーメイクだそう)。本記事の主役、ロジャー・ウォーターズは2024年の6月にロンドンで開催されたパレスチナ支援のためのコンサートに出演し、4曲を演奏していた。いかなる形であれ、健在な姿を時折見せてくれるのは嬉しいかぎり。長生きしてくださいね。 *田中亮太
左から、オジー・オズボーンの2022年作『Patient Number 9』(Epic)、エアロスミスのベスト盤『Greatest Hits』(Universal)、ミスター・ビッグのライヴ盤『The BIG Finish Live』(Evoxs)、シンディ・ローパーの編集盤『Let The Canary Sing』(Epic)、9月3日に日本盤でCD化されるチープ・トリックのライヴ盤『Are You Ready? Live 12/31/1979』(Legacy/ソニー)、8月22日にリリースされるザ・フーのライヴ盤『Live At The Oval 1971』(Universal)