たびたび共演をしてきた二人による待望のデュオ・アルバム登場。今や中堅どころか、“ナンバー・ワン”の座を固めつつあるルノー・カピュソンのヴァイオリンは、従来の技巧の冴えに加えて近頃円熟した味わいを増し、これらの名曲をたっぷりと歌いこんでおります。一方のカティア・ブニアティシヴィリ、ソロ・アルバムでも聴かせてくれたサラリと美しく、しかし深いコクのあるロマンティシズムが素晴らしく、両者の相性の良さ、音楽性の近さがあらためて感じられるのです。秋の夜長のお供に最適の一枚と言えましょう!
RENAUD CAPUCON、KHATIA BUNIATISHVILI 『フランク、グリーグ、ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのための作品集』
コロムビア