戦前を生きた人たちにとって仏の存在は今日の我々が考えている以上に距離が近く、魂の拠り所の一つとして非常に重要な存在として位置付けられていた。貴志康一と伊福部昭という戦前日本を代表する作曲家が残した仏を題材にしたこのアルバムでは当時の世界に対して日本が、アジアが立ち上がる一つの咆哮を見るようだ。伊福部らしい妄執的なオスティナートの勇ましさに加え、貴志の雄大で闊達とした筆致によるコラールもまた美しい。来る2月28日に当店8階にて本アルバム制作に携わった指揮者の藤岡幸夫さんとスリーシェルズ代表の西耕一さんをお招きしたトークイヴェントも開催予定!