「ディラ・タイム あたらしいリズムをつくったヒップホップ・プロデューサー(仮)」が2026年5月12日(火)に刊行される。

ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー(2022年)に輝いたほか、ローリング・ストーン誌やピッチフォークの〈今年読むべき音楽書〉(2022年)に選出された話題の一冊「Dilla Time: The Life And Afterlife Of J Dilla, The Hip-Hop Producer Who Reinvented Rhythm」。同書が、J・ディラの没後20年の節目に満を持して邦訳される。訳者は、今春で音楽書としては異例の6刷重版が出来となる「J・ディラと《ドーナツ》のビート革命」(2018年)を手がけた吉田雅史と己斐裕一だ。

「ディラ・タイム」は、のべ150人超にのぼる膨大な関係者インタビュー、未公開資料、音楽理論の分析を通じて、世界中の音楽家に影響を与えたヒップホッププロデューサーJ・ディラの〈新しいリズム〉=〈ディラ・タイム〉の本質を解き明かす画期的な音楽ノンフィクション。J・ディラの代名詞として知られる、シーケンサー/サンプラーのクオンタイズ機能をあえて使わないことで生まれるビートの〈揺らぎ〉〈ズレ〉の構造を豊富な図版とともにわかりやすく解説した本である。

また本書では、故郷デトロイトの音楽環境や、Q・ティップ、ディアンジェロ、コモンほか音楽仲間との交流と創作、そして難病と闘いながら制作を続けた晩年までを丹念に描写。音楽的革新の背景にあった文化、テクノロジー、人間ドラマを立体的に浮かび上がらせているという。

ヒップホップ史の重要人物の評伝であると同時に、グルーヴとは何か、人はなぜ〈揺れるリズム〉に惹かれるのかという根源的な問いに迫る本書は、音楽ファンはもちろん、クリエイターや音楽制作に関心を持つ読者にとっても必読の一冊だとのこと。

なおMikikiは、J・ディラの名盤『Donuts』のリリースから20周年を記念し、本書の訳者・吉田によるコラムを掲載している。そちらもぜひあわせてチェックしてほしい。

 


BOOK INFORMATION

ダン・チャーナス, 吉田雅史, 己斐裕一 『ディラ・タイム あたらしいリズムをつくったヒップホップ・プロデューサー(仮)』 DU BOOKS(2026)

発売日:2026年5月12日(火)
ISBN:978-4-86647-261-4
価格:4,180円(税込)
四六判・並製・640頁予定