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グラスパーやマックスウェルがラヴコール贈るデリック・ホッジ、自身の芸術性を曝け出した自伝的な新作『The Second』

グラスパーやマックスウェルがラヴコール贈るデリック・ホッジ、自身の芸術性を曝け出した自伝的な新作『The Second』

前作から3年、1人で作り上げた自伝的作品

 デリック・ホッジの名前を聞いて連想するのがロバート・グラスパーという方も多いのではないだろうか? グラスパーの作品にベーシストとして参加した事が彼の名を世に知らしめた要因の1つであることは間違いないだろう。それ以前にもコモンQ-Tipウィル・スミスマックスウェルの音楽監督としても活動していたホッジは、プロデューサー/作曲家/マルチプレイヤーとしてグラミー賞を2度受賞した経歴を持つ。

 そんな彼が初めてソロ名義で2013年に 『LIVE TODAY』リリースした。このアルバムでは培ってきた交友関係をふんだんに利用し、先述したロバート・グラスパー、マックスウェル、コモンやジル・スコットを起用、多種多様な楽曲を紡ぎ合わせ衝撃のデビュー作として地位を確固たるものにした。

DERRICK HODGE The Second Blue Note/ユニバーサル(2016)

 そんなファースト・アルバムから早3年が経ち待望のセカンドアルバム『The Second』がリリースされた。数曲マーク・コレンバーグ(Dr)、キーヨン・ハロルド(Tp)、コーリー・キング(Tb)、マーカス・ストリックランド(T.sax)らが参加しているが、前作と異なりほとんどの楽曲を一人でこなしている。先ず、タイトルと同名である《The Second》では歪んだベースを押し出しホッジらしい前衛的楽曲であると感じるのも束の間、次の《Transitions》ではポスト・ロックを思わせる浮遊感ある楽曲と変わり、3曲目の《Song3》ではフランジャーを多用したよりアンビエントな楽曲となっている。最後の《From Me To You》で艶かしいホッジの歌声とシンセ音で陶酔させ締めくくる、まるで映画を観ているかのようなラインナップとなっている。

 「自分の芸術性を曝け出し、人の心に響くものを作りたかった」というホッジの言葉通りまるで彼自身を投影したアルバムとなっている。

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