FUNKSTATIC JOURNEY OF JAAAAAMES BROOOOWWWWNNN!!!!!!!
[ 緊急ワイド ]いまひとたびの、ジェイムズ・ブラウン
その男が天に召されて早くも9年の歳月が飛び去っていった。それでも、いまだに彼を超えるスーパーバッドは登場していない。今回は話題の伝記映画の副読本として、ファンクの生命力とソウルの神通力を全身で鳴らしたJBの前進の歴史を、膨大な作品(の一部!)と共に追いかけてみよう!!!!!!!!!
SELECTED DISCOGRAPHY
今回のリイシュー作品を中心に、アルバムで楽しむJBのステップ(3)
表題となったクールなファンクを目玉とする一枚。ジャボとクライドの2大ドラマーが後ろに控え、JBがオルガンを弾いたインスト盤で、ここでの“Cold Sweat”は歌パートをギターが担っている。メイシオのサックス・ソロも快演。 *林
表題となった2曲を中心に逞しいファンキー曲が飛び出す名作。JBの激唱やバックとの掛け合いも含めて血湧き肉躍る“It's A New Day”とタイトな“Give It Up Or Turnit A Loose”のカッコ良さには痺れるしかない。 *林
67~76年の未発表曲/テイクを蔵出しした、編集盤ながらも重要視されている一枚。録音時期は多岐に渡るものの、JBらしさの根源がファンキーに全開となったパワフルな録音揃いなのはやはり凄い。 *出嶌
サンプリングやレア・グルーヴ人気の高まりに対応した明快な編集盤で、“Funky Drummer”や“Get Up, Get Into It, Get Involved”など、オリジナルJB'sの演奏を含む怒濤の69~71年録音が燃えて粘る。1枚だけ聴くならこちらを。 *出嶌
録音し直されたゲロッパな表題曲を筆頭に、JBファンクの完成を宣言したかのような内容。ブーツィーらを招いた擬似ライヴ仕立てのスタジオ録音曲と故郷オーガスタでのライヴ音源から成り、ハードでタフなJBの姿を伝える。 *林
みずから〈超ヤバい!〉と謳って幕を開けるキングでの最終作。擬似ライヴ仕立てで、ジャボやブーツィーらのオリジナルJB'sによる激しいグルーヴと一体になって吠え歌う表題曲が最高だ。ヴィッキー・アンダーソンとも共演。 *林
JAMES BROWN Love, Power, Peace: Live At The Olympia, Paris 1971 Polydor/ユニバーサル(1992)
71年3月にオランピア劇場で行われたライヴを収めた一作で、当時キングからのリリース予定もあったものだそう。オリジナルJB'sを従えた唯一のライヴ音源集という意味でも貴重。しかもカッコイイ。 *出嶌
ポリドール移籍第1弾。フレッド・ウェズリー含む新生JB'sをバックに4曲の長尺ファンクを披露する内容で、いま聴くとミスティカルみたいな表題曲とタイト&ルーズな“Escape-Ism”が強力だ。いわゆる〈黒さ〉が充満。 *林
アポロでのライヴ実況盤の第3弾。今回は完全にファンカーとしてのステージで、60年代後半以降のファンク名曲を中心に、ボビー・バードとも掛け合いながらシャウトを交えて豪快に歌い倒していく。もの凄い緊張感だ。 *林
メッセージ性を強めたアルバム。ポエトリー・リーディング調の歌を乗せたブルージー&ジャジーな社会派のスロウ“King Heroin”で新境地を開いた。表題曲や“Talkin' Loud And Sayin' Nothing”などのファンクも上出来だ。 *林