コラム

テンプルズやタマリンら、UK/USの〈テイム・インパラ以降〉な曼荼羅模様のグルーヴ描くサイケ・バンドたち

テイム・インパラ 『Currents』 Pt.2

〈テイム・インパラ以降〉なムーヴメントはまだまだ続く

 インディー・ロックの動向を追いかけているリスナーならご存知かと思うが、ここ数年、シーンでは曼荼羅模様のグルーヴを描くサイケ・バンドが急増している。そのきっかけを生んだひとつが、テイム・インパラの前作『Lonerism』であることに異論を挟む者はいないだろう。

【参考動画】テイム・インパラの2012年作『Lonerism』収録曲"Feels Like We Only Go Backwards"

 

 そうした動きにもっとも大きなリアクションを見せたのがUKだ。なかでも、ノエル・ギャラガージョニー・マーのお墨付きを受け、2013年頃よりジワジワとファンを増やしていったテンプルズは、昨年リリースのファースト・アルバム『Sun Structures』で一躍時代の寵児となった。また、そのテンプルズに加え、彼らの少し先輩にあたるトーイや、サイケ×ガレージ・サーフな音を奏でるウィッチーズなどを輩出したヘヴンリーが、現行のUKサイケを語るうえで欠かせないレーベルであることも補足しておきたい。

【参考動画】テンプルズの2014年作『Sun Structures』収録曲"Keep In The Dark"

 

 さて、USに目を移してみると、シューゲイザードリーム・ポップとも共振するタマリン(新作『Cranekiss』でついに日本デビュー!)、ウッデン・シップスの中心人物が日本人の奥さんと結成したムーン・デュオあたりが、代表選手として挙げられるか。さらに、ショーン・レノンが恋人と組んだゴースト・オブ・ア・セイバー・トゥース・タイガーの2作目『Midnight Sun』や、トロ・イ・モワの最新作『What For?』のように、すでに名のあるアーティストが突如サイケに舵を切る例もスルーできないトピックである。

【参考動画】タマリンの2015年作『Cranekiss』収録曲"Hands All Over Me"

 

 そんなこんなで、まだまだ続くと思われるこのブーム。いち早くネクスト・ブレイカーを知りたいという方は、ブラック・エンジェルズが主催する〈Austin Psych Fest〉の出演アーティストをぜひチェックしてみてほしい。まさかの再結成ライヴを実現させた13thフロア・エレヴェーターズと並び、テイム・インパラが今年のヘッドライナーに抜擢されたことも話題を呼んだが、ほかにもミニ・マンションズホーリー・ウェイヴLAウィッチといった注目株が多数参加。こうしたラインナップを眺めるだけでも、ムーヴメントの旬がわかるはずだ。

【参考動画】LAウィッチの2014年のEP『L.A.Witch』収録曲"Get Lost"
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