ロシア現代音楽の中核を成しつつも、一風変わった存在である女流作曲家:ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ。ショスタコーヴィチの弟子として極めて親密な間柄であったにもかかわらず「自身の作品と他人の作品につながりは絶対にない」と豪語する孤高の作曲家。5つの交響曲やソナタなど現代の作曲家には珍しい古典的な表題をもつ大規模な作品を残したのも特徴の一つだ。近年録音も増えてきている中、彼女の研究の第一人者ナターリア・アンドレーヴァがピアノ曲全集を完成。「12の前奏曲」と6つの「ピアノソナタ」は静寂と攻撃性が見事に相成った、孤高にして至高の音楽である。
ロシア現代音楽の女流作曲家、ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ研究の第一人者であるナターリア・アンドレーヴァによるピアノ曲全集
Divine Art