煌めきに満ちたメロディーに息を呑むはず。まずは〈アジアのバンド〉という色眼鏡を一旦外して聴いてほしい、台湾のポスト・クラシカル室内楽団・シカーダ(CICADA)が最新ライヴ映像を公開した。

2009年に結成されたシカーダは、オーラヴル・アルナルズレイチェル・グライムスらとも共演を果たすなど、同時代のポスト・クラシカル勢と共鳴する叙情的なサウンドによって、本国で熱烈な支持を集めている5人組だ。ここ日本では、〈台湾の海〉をテーマとした2枚の最新アルバムをコンパイルした『Ocean』を昨年12月に発表。さらに、初期作から人気曲を選りすぐって再レコーディングし、新たな作品に生まれ変わった『Farewell』を2月10日にリリースする。

CICADA Farewell flau(2016)

ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ギターによる荘厳かつ開放的なアンサンブルは、陰影のコントラストを巧みに描きながら、情感豊かなストーリーを音で表現する。2月末には初の来日ツアーも控えており、ドラマティックな演奏は必見だ――ということで、予習用に『Farewell』の試聴音源をまとめたので、ぜひチェックを!

 


 

Cicada Japan Tour 2016
2月26日(金)福岡・Papparayray  ★SOLD OUT
2月27日(土)北九州・旧門司文化服装学院
2月28日(日)東京・VACANT
★公演詳細はこちら

『Farewell』収録曲“Lake's End”

 

『Farewell』収録曲“Meteoric Night”

 

『Ocean』収録曲“Ocean Foam”