多彩な音色、しなやかなフレージング、切れ味鋭いテクニック、瑞々しい音楽性…篠原悠那(1993年生)は桐朋学園大学に特待生で在学し、様々な音楽コンクールに上位入賞している期待の新人だ。タイトルはスペイン語で初舞台を意味し、スペインの大ヴァイオリニスト、サラサーテゆかりの作品を中心に選曲している。《序奏とロンドカプリチオーソ》を一聴して判るように、野趣漂う低弦から艶やかな高弦まで音色はヴァラエティに富み、濃厚と洗練、鋭い間のセンスを併せもった素晴らしい才能だ。ショパンのバラード第1番のヴァイオリン版が2種入っているのも貴重で、とくにイザイによる超絶技巧的編曲は聴き物だ。
新人ヴァイオリニスト・篠原悠那のソロ作はサラサーテゆかりの楽曲中心に選曲、ヴァラエティーに富んだ音色に素晴らしいセンス感じさせる一枚
EPIC