佐渡ヶ島発 謎の5人組によるおしゃれすぎるアルバムが話題!
2014年、新潟・佐渡ヶ島にて結成された婦人A~Dと笛吹きの黒子1人からなる5人組〈婦人倶楽部〉。婦人達は佐渡ヶ島に暮らす主婦であること以外、一切素性が明かされていない謎のユニット。店舗限定で販売されていたシングル3作を経て、初の全国流通となるフルアルバム『フジンカラー』をリリース。今作にはシングル表題曲3曲を含む全10曲を収録。シングル、アルバム共にムッシュレモンこと佐藤望(カメラ=万年筆)がプロデュースしている。
このユニット結成の発端は、佐藤氏が1年間佐渡で生活をしていた時期に、婦人達、そしてアートワークを担当している写真家の川島小鳥と出会いプロジェクトを始動。婦人達に元○○といった肩書はなく、本当に佐渡ヶ島で暮らしている主婦達だという。が、素人っぽさは全く感じられない。渋谷系を感じさせるちょっと懐かしくも新しい楽曲にぴったりハマったキュートなヴォーカルに、川島小鳥の写真がさらにポップさを際立たせる。こんなに都会的な婦人倶楽部だが、聴いているとどんどん佐渡ヶ島に親しみや懐かしさを覚えてくるから不思議。歌詞にも佐渡ヶ島の名産品、観光地、季節の食べ物等が出てくるのも聴きどころの一つで、楽曲の言葉とメロディとのハマリ具合が絶妙。さらに今作には、馬喰町バンド、ザ・プーチンズ、MC.sirafu(片想い、ザ・なつやすみバンド)、北園みなみ等、個性溢れるメンバー達がゲストで参加している。
メロディの向こうに感じる風景も楽しめる作品。この夏、どこにも行けなかった方にこそ聞いてほしい1枚。