コラム

DJAVAN 『Rua Dos Amores Ao Vivo』

一緒に歌って疑似体験、会場に居れないことに嫉妬する程のベスト・アクト!

DJAVAN 『Rua Dos Amores Ao Vivo』

ブラジルが世界に誇る国民的シンガー・ソング・ライタージャヴァンの最新作が届けられた。ジャヴァンといえば、カエターノ・ヴェローゾらと並び、MPBシーンの第一線を走り続けるミュージシャン。1982年にはクインシー・ジョーンズに見いだされ、アメリカに進出、ポップスとジャズフュージョン界の人気アーティスト達と名作『ルース』を発表。スティービー・ワンダーハーモニカで参加したシングル「サムライ」の世界的大ヒットにより、ブラジル音楽を世界中にポピュラー化させた最大功労者である。

既に23作品を越えるアルバムをリリースしているレジェンドだが、彼のベストをライブとあげる人も多い。理由は爽やかで洗練された耳障りの良いサウンド、真骨頂である伸びのある澄んだハイトーン・ヴォイス、そして歳を重ねるごとに深みを増す熟した歌声の温もりを直接感じ、一緒に歌うことで、参加しているような疑似体験ができるからである。

DJAVAN Rua Dos Amores Ao Vivo Luanda Records(2014)

ということで待ってました、最新ライヴ作! 2012年発表のスタジオ・アルバム『RUADOS AMORES』を引っ提げて開催されたツアーより、2013年11月8日~9日にかけて開催された、サンパウロHSBC BRASILミュージック・シアターでのステージをパッケージ化。

アルバム収録曲はもちろんのこと、《Meu bem querer》《Oceano》《Serrado》《Flor de lis》《Samurai》《Sina》など、1970年代のデビューからのヒット・ナンバーを随所に散りばめた、アンソロジー的内容にニンマリ。独特の節回しによる複雑なメロディーにサウンド・メイク、軽快なメロウ・アレンジにウットリ。そして完璧なパフォーマンスに観客も大興奮、超ハイテンション! 黙ってられず大合唱のオンパレード! 観ていて(聴いていて)、これほどまでに現場に居たくなるほど嫉妬する作品は他にあるだろうか?

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