ドラムヴォーカルでシンガー・ソングライターという異色のスタイルをとるワタナベタカシ(侍文化、POLLYANNA、HGYM等でも活躍)のソロ・ユニットmeiyo。そのファースト・シングルが(現状)ライヴ会場限定でリリース。恋のつらさを自分ではなく相手のせいにしてしまう、女々しいmeiyo節がよく出た歌詞の“君のせい”や、何をするにも物足りない雰囲気をアンニュイな歌声と空気感で表した“たりない”も良いが、出色の出来なのは1曲目のギター・ロック“いつまであるか”。脱退、解散、引退してしまうアーティストやバンドと、その事実を受け止めきれないファン心理について歌っているようで、音楽好きなら誰しもが経験するモヤモヤを、迷いのないストレートなロックで巧みに表現している。僕たちが応援するアーティストもまた誰かのファンで、同じことを経験しているのだ。