COLUMN

山田和樹、松本伸二 「山田和樹とオーケストラのとびらをひらく」

我が子がオーケストラ、指揮者に興味をもったら…好奇心はとめられない!!

 世界的に活躍する指揮者山田和樹日本フィルによるオーケストラについてやさしく紹介する本が出版された。絵本の形態だが、中身はとても密度が濃い。山田は指揮者コンクールで優勝する以前から小学校のオーケストラ鑑賞教室を指揮し、0歳から入場可能なコンサートを行ってきた。現在でも演奏会前に自らプレトークを行い、聴き手の興味を生みだそうとしている。日本フィルも夏休みコンサートや地方コンサートで聴衆開拓を行う。定期演奏会の会員になると、シーズン最初の演奏会に行くと座席にお礼の手紙が置いてあるなど新たなききてを大事にしている。

山田和樹,松本伸二 山田和樹とオーケストラのとびらをひらく アリス館(2013)

 山田が正指揮者を務める日本フィルの協力で本が仕上がっている。インタヴューでは山田和樹の音楽の原点がしっかり語られている。また指揮者の仕事について楽しいこと、大変なことも率直に話をしている。この本は楽器の紹介だけでなく演奏会の流れ、舞台に上がるオーケストラだけでなく、ステージマネージャーなど裏方の仕事まで紹介しているのが特徴。オーケストラの配置紹介は通常配置の他、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを左右に分けるいわゆる「両翼配置」も説明している。

 好きな作曲家では山田耕筰武満徹の日本人作曲家やアンダーソンを紹介しているところに山田らしいこだわりが感じられる。

 

 ここで山田の演奏を体験できる機会をいくつか紹介したい。7月上旬に首席客演指揮者を務めるスイス・ロマンド管弦楽団と日本公演を行う。日本フィルとは9月に東京定期演奏会などに出演。また、2015年1月から渋谷のオーチャードホールでマーラー交響曲全曲演奏会が決まり、まず1番から3番を演奏予定。海外では2015年3月にパリ管弦楽団の新ホールのオープニングシリーズに客演し、オネゲル『火刑台上のジャンヌ・ダルク』を指揮することが発表された。是非、山田の「ナマ演奏」を体験して欲しい。

※参考動画はこちら

 

LIVE INFORMATION

〈第663回東京定期演奏会 サントリーホール〉

○9/12(金)19:00開演  ※18:30よりマエストロ・プレトーク
○9/13(土)14:00開演  ※13:10よりマエストロ・プレトーク

出演:山田和樹(指揮)日本フィルハーモニー交響楽団 パウリーネ・ザクセ(va)菊地知也(vc)

曲目:R.シュトラウス:楽劇《バラの騎士》よりワルツ第1番
シェーンベルク:浄夜
R.シュトラウス:交響詩《ドン・キホーテ》

*小学生から入れます。未就学児のためには託児(事前申し込み制、有料)がございます。

http://www.japanphil.or.jp/

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