フランスのモンタルベッティ作品は、予備知識なくてもオーケストラの眩い光放射の迫力を楽しめ、2024年だけでも欧州主要オーケストラなどで相次ぎ演奏されている。“フルート協奏曲”はパユが持てる技量の限りを発揮し、全曲ずっと吹き続ける約23分の作品。尺八を聴くような東洋の雰囲気も醸す。“人相の稲妻”は約32分の大曲。特に演奏後半にメシアンの“トゥーランガリラ交響曲”を思い出すピアノや打楽器が疾風のように響く。山田和樹とモンテカルロ・フィルは楽譜をなぞる現代音楽演奏と一線を画す、ドビュッシーの色彩感とワーグナーのうねりを生み出した! あと“フィルハーモニー序曲”を収録。
エマニュエル・パユ、ジョナサン・ノット、ダンカン・ウォード、山田和樹『モンタルベッティ:管弦楽作品集』欧州の名オーケストラ達との技量の限りを尽くした演奏は没入必須
