連載

【TOWER VINYL太鼓盤!】第6回 〈レコードの日〉に買いたいのはこれ! スタッフの太鼓盤17枚を一挙紹介

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平井篤紀(TOWER VINYL スタッフ)

渡辺岳夫,松山祐士 機動戦士ガンダム 哀 戦士(限定盤) キング(2019)

祝・放送40周年!! 「機動戦士ガンダム」のオリジナル・サウンドトラックが復刻。劇場版3部作のなかでも人気が高い、第2作目〈哀・戦士〉の主題歌“哀 戦士”は、ガンダムファンじゃない方も耳にしたことがあるのでは。映画のラストで流れるこの曲が、アルバムでは1曲目に置かれているので、針を落とした瞬間に感動のボルテージがMAXになること間違いなし! 当時発売されたジャケットでの復刻もうれしい限り。となると全タイトル欲しくなります……。ジャブロー攻略! ヴァイナルも攻略!

 

天野龍太郎(Mikiki編集部)

BEST MUSIC MUSIC FOR SUPERMARKET(限定盤) なりすレコード(2019)

BEST MUSICは、サニーデイ・サービス作品などで知られるイラストレーター/デザイナー/アート・ディレクターの小田島等と、ミュージシャンの細野しんいちによる謎めいたアート・グループ。今回は唯一のアルバム『MUSIC FOR SUPERMARKET』(2007年)が、12年の時を経てヴァイナル化。そもそもがブライアン・イーノ『Music For Airports』(78年)のパロディーであり、敬愛を込めたオマージュでもあった(?)本作は、スーパー・マーケットのBGMを〈環境音楽〉と捉えて(??)それを模した、生活に根差しすぎなエレクトロニック・ミュージック。〈あまりにも早すぎたヴェイパーウェイヴ〉として2010年代前半に私のような好事家たちから評価され直した、という伝説の一枚です。未発表音源も収録されているし、小田島さんによる絶妙すぎるデザインは絶対にLPサイズで眺めたいから買い!ですね。

 

小嶋千夏(TOWER VINYL バイヤー)

BENNY SINGS Not Enough EP(限定盤) ビクター(2019)

オランダのポップ・マエストロ、ベニー・シングスが名門ストーンズ・スロウよりリリースした最新アルバム『City Melody』から、冒頭曲“Not Enough”をシングル・カット! サイドBはアルバムの共同プロデューサーでもあるメイヤー・ホーソーンとジェイク・ワンによるユニット、タキシードのリミックス。サイドAがサンシャイン・ポップな昼間の都会ならば、ディスコ・ブギーなダンスフロア映え仕様のこちらは、さながら夜の都会でしょうか? くるくると回転を見つめながら、良い感じに聴き流すのが最適!

 

矢藤一夫(TOWER VINYL スタッフ)

DYLAN MONDEGREEN The World Spins On(限定盤) Fastcut(2019)

北欧の音楽の印象。どこの国にも、もちろんR&Bもヘヴィ・メタルもあるのですが、北欧と聞くと、個人的にはメロディアスでアコースティックな音楽を思い浮かべます。このノルウェーのディラン・モンドグリーン(お名前が素敵♪)の紡ぐ楽曲はまさしく、私の理想の北欧ポップ。今回、彼の2009年リリースのセカンドが、LPオンリーのボーナス・トラック2曲付き(!)で待望のアナログ発売! キングス・オブ・コンビニエンス、ソンドレ・ラルケ、ギャングウェイらに通じる中性的な優しい声と甘美で感傷的なメロディ。そこに散りばめられたキラキラ感は、プリファブ・スプラウトやトラッシュキャン・シナトラズの名前も想起させます。ただ単純に〈ネオアコ〉として括られて欲しくない、純度の高いポップ・ミュージックです。1曲目からその瑞々しさに、空の碧さを見上げたくなりますね。

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