タワーレコードによるアナログ専門店〈TOWER VINYL SHINJUKU〉。1月1日(水・祝)はFlags休館日のためお休みですので、お正月にレコードを掘りたいディガーのみなさまはご注意を!
そんなTOWER VINYLのスタッフがお客様に推薦したいレコードを毎月ご紹介しているのが、当連載〈TOWER VINYL太鼓盤!〉です。OGRE YOU ASSHOLEのインストア・イヴェントのレポート、〈レコードの日〉特集に続く今回のテーマは、特設コーナーを展開中の〈レコードで聴きたいクリスマス・アルバム〉!
ジャズからポップ、ロック、ソウルまで、例年あらゆるジャンルで制作され、なおかつ名盤も多い〈クリスマス・アルバム〉。そのなかからスタッフが、〈これはぜひレコードで聴いてほしい!〉とレコメンドする盤をご紹介します。聖夜を素敵なレコードと一緒に過ごしませんか? *Mikiki編集部
名盤『Illinois』制作期前後である2001年から2006年に渡って録りためてきたクリスマス・ソングを5枚のEPにまとめたボックスセット。自作曲からトラディショナルまで、スフィアン印のブラス・アンサンブルとバンジョーの音色で彩った、古き良きアメリカのクリスマスの原風景のような温かい(たまに厳かな)楽曲がずらり! “Get Behind Me, Santa!”なんていうホワイト・ストライプスをもじった曲も……。それぞれのスリーヴに描かれたイラストもかわいらしくて、アドベント・カレンダーのように一日一枚ずつ聴いていくのもいいかもしれませんね。 *小嶋千夏
アニメ版「ピーナッツ」(スヌーピー)の第1作目となる「A Charlie Brown Christmas」(65年放送)のサントラ盤であり、マイルス・デイヴィスの『Kind Of Blue』に次ぎ、史上最も売れているジャズ・アルバムの1つでもある本作。軽妙洒脱な演奏は、TV版同作品の音楽を手掛けるヴィンス・ガラルディ。クラシック曲“エリーゼのために”からレア・グルーヴネタとしても知られるテーマ曲“Linus And Lucy”、そしてキッズ達の可愛いコーラスが楽しい“Christmas Time Is Here”まで、どこを切り取ってもオシャレでチャーミングな、大人も子どもも皆一緒に楽しめる最高の定番クリスマス・アルバム。 *知念達也(TOWER VINYL)
現在、クリスマス・シーズンのTOWER VINYL SHINJUKUでは連日ヘヴィー・ローテーション中の『A Christmas Gift For You From Phil Spector』。クリスマス・ソングってこんなにも幸福な気分になれる、グッド・ミュージックの宝庫なんだと改めて実感……。フィル・スペクターによるウォール・オブ・サウンドの魔法にかけられたロネッツ、クリスタルズ等の演奏・ヴォーカルの美しさは極上。狂気も相まって圧倒されます。クリスマス云々なしでも聴きたいアメリカン・ポップスの大名盤。 *太田陽士郎(TOWER VINYL)
The Salsoul Orchestra『Christmas Jollies』
(R&B / HIP HOP)
クリスマス・レコードってホント色々あります。鉄板はジャズ・スタンダード系、オールディーズ系。そして意外にイケるのがイージー・リスニング系。でも今回のお薦めはディスコ系で! 70年代後半に腰の強いハッピー・サウンドで一世を風靡したソウル・レーベルのサルソウル。クリスマス企画盤でも一切手を抜かず、ド真ん中の直球勝負。リスナーの気持ち優先の高揚感溢れるアレンジで迫ります。新年ニュー・イヤーズものもしっかり収録されているので、その点でも重宝。 *塩谷邦夫(TOWER VINYL)
Diana Krall『Christmas Songs』
(JAZZ)
映画の世界にどっぷりはまってしまうように、このアルバムはかけている間、ゴージャスなクリスマス・タイムへとあなたを誘います。という前置き無しでも純粋に楽しめるジャズ作品で、レコードで聴くと、心地よさ更にUPです! トーン低めのダイアナと、ストリングスの入った流麗なバンド・サウンドとの相性の良さは抜群♪ お部屋のプレーヤーから流れる〈極上〉気分、この季節だからこその素敵な一枚。 *矢藤一夫
INFORMATION
TOWER VINYL SHINJUKU
東京都新宿区新宿3-37-1 フラッグス10F
営業時間:11:00~23:00
定休日:不定休(フラッグスの休業日に準じる)
電話番号:03-5360-7811