ワールドミュージックや異文化に興味のあるひとには堪らない世界有数の音楽フェス『スキヤキ・トーキョー』が今年も8月26・27・28と3日間に渡り開催されますっ! 古くはブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ、ロキア・トラオレ、ユーカンダンツから朝崎郁恵、昨年のアントニオ・ロウレイロ等々とまさに世界中から錚錚たる面子を招集してきた富山県発『スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド』に来日したアーティストを東京で紹介するこの連動企画。今回もひとによっては前回以上かも!?な凄い面子! まず初日を飾るのは、様々な音楽言語を用いて韓国の伝統音楽の新たな可能性を追求し続ける「トリ・アンサンブル」。韓国音楽、その奥深さを知るにはこれ以上ないグループだ。インド古典音楽やフリージャズ・ファンにもお勧めしたい。そしてもう一組“ガムラン”と“影絵”による創造力溢れたパフォーマンスでオーディエンスを魅了する「滞空時間」と民謡歌手、「木津茂理」とのコラボユニットがアジアの素晴らしさを届ける。

2日目に出演するのは今年5月に素晴らしい新作を発表し、個人的に最も楽しみなカーボヴェルデの若き歌姫「マイラ・アンドラーデ」。神秘的なまでに美しい海と突き抜ける青い空に囲まれた西アフリカの島国で育まれた歌声、母国のモルナやブラジル~アフリカ音楽がナチュラルに解け合った楽曲はノラ・ジョーンズにも通じる洗練されたポップ性があり、ワールドミュージック・ファンでなくてもお勧め。ほのかなサウダージと海風を感じてほしい。この日は「畠山美由紀」と「ショーロクラブ」のスペシャルユニット、南アフリカのSSW「ボンゲジウエ・マバンドラ」が弾き語りで出演し、最も和やかで心地いい1日になりそうだ。
そして、なんといっても今回最大の注目を集めるのが最終日に出演するこの男たち。昨年発表した2ndも話題になったアフリカはキンサシャの漆黒の炎「ジュピター&オクウェス・インターナショナル」。20年以上も劣悪な環境に挑み歌い続けるジュピターの不屈の闘志と研ぎ澄まされた攻撃的コンゴビートが生み出す強烈グルーヴはシェウン・クティ以上と言われるほどで、その可能性はほんとに大であって、生の迫力は想像しただけでも凄まじいものがある。音楽にガツンとぶっ飛ばされたいなら間違いなくこの日! さらに同日行われる「ボンゲジウエ・マバンドラ」と 「サカキマンゴー」他日本、韓国、アフリカからなるスペシャル・グループ 「スキヤキ・フレンズ」も体験必至!と、どれも見逃し厳禁。まだまだ書き足りないが百聞は一見にしかずというし、やはり実際にその目で見て肌で感じとってもらうのが一番だ。
LIVE INFORMATION
〈スキヤキトーキョー2014〉
○8/26(火)27(水)28(木)18:00開場/19:00開演
会場:渋谷WWW
■8/26(火)Day 1 "ROOTS OF KOREA, SHADOWS OF BALI, ASIAN IN FUSION"
出演:トリ・アンサンブル(from Korea)/滞空時間×木津茂理(from Japan)
■8/27(水)Day 2 "ATLANTIC TO PACIFIC, WARM VOICES FROM THE COAST"
出演:マイラ・アンドラーデ(from Cabo Verde)畠山美由紀&ショーロクラブ(from Japan)《opening act》ボンゲジウエ・マバンドラ(from South Africa)*弾き語りソロ
■8/28(木)Day 3 "KINSHASA-JOBURG:RUMBLE IN THE URBAN JUNGLE"
出演:ジュピター&オクウェス・インターナショナル(fromDR Congo)/ボンゲジウエ&スキヤキ・フレンズ(from South Africa/Mozambique/Korea/Japan)[ボンゲジウエ・マバンドラ+マチュメ・ザンゴ+チャン・ジェヒョ+サカキマンゴー+廣瀬拓音]