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2. Celeste “I Can See The Change”
田中「2位はセレステの“I Can See The Change”。彼女はUK、ブライトン出身のソウル・シンガーです。当連載では〈2020年期待のアーティスト50〉で紹介しましたし、前シングルの“Stop This Flame”も取り上げました」
天野「まさに〈PSN推し〉アーティスト! この“I Can See The Change”はプロデューサーにも注目です。なんとあのフィニアス(FINNEAS)がプロデュースを担当。言わずもがな、ビリー・アイリッシュのお兄さんで、ビリーの多くの楽曲を手掛けてきた音楽家ですね!」
田中「P.P.アーノルドからエイミー・ワインハウス、アデルに至るまで連綿と続いてきたブリティッシュ・ソウルの本流に位置するセレステと、LA出身で先鋭的なポップを作り出してきたフィニアス。座組だけで期待してしまう組み合わせですね。さて、どんなサウンドになったのかと思いきや……」
天野「セレステの優しい歌声と感傷的な鍵盤の音色を中心に据えたバラード。抑え気味の歌唱が逆にエモーショナルに感じられて、胸を打たれました。フィニアスの手腕が感じられる、ダークなストリングスをウォール・オブ・サウンド的に使ったアレンジも聴きどころです。これ、いいオーディオで聴くとすごそう」
田中「ビリー・アイリッシュによる『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の主題歌“No Time To Die”の姉妹曲的な雰囲気もありますよね。ぶっちゃけ“I Can See The Change”のほうが良い曲じゃないかしら(笑)。セレステの待望のファースト・アルバムは、今年の秋にリリース予定!」