1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ（バンドであれば結成のいきさつ）について教えてください。
「埼玉うまれ埼玉育ちです。23歳まで埼玉を離れて暮らしたことがありませんでした。埼玉好きです。
ギターに初めて触れたのは高校1年で、当時同じクラスだった、ちょっとやんちゃな人がギターを弾いてるのをみて、同い年の人間でもギターって弾けるんだなーと思い練習を始めました。
自分で曲を作り始めたのは2018年頃からで、初めは大学の知人との遊びの延長のような感覚で作っていましたが何曲か曲作りをしていくにつれて、徐々に火がついていき、2019年の5月からSNS上でスウと名乗り活動をはじめました」
2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?
「学生時代に秦基博さんやハナレグミさんの曲をよく弾き語りしていたので、今の自分のギター弾き語りスタイルの根底にお二人の影響があるような気がします」
「音の世界観は大野雄二さんが作曲されている、NHK『小さな旅』という番組の音楽に影響を受けています。数年前にノスタルジックな音楽にどハマりしており、その時『小さな旅』のサウンドトラックを購入して、よくひとり電車旅をしながら聴いてました。
いつか自分の曲も、誰かの懐かしいという感覚を刺激するものにしていきたいです」
3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?
“忘れる日”
「昨今、様々な場面で〈尊い〉という言葉を見聞きするようになりましたが、自分にはあまりしっくりきていなかったので、自分なりに尊さとは何なのか考え、それを曲にしていきました。
この曲で語っている〈尊さ〉とは、〈忘れてしまう何でもない時間〉です。人生の中で記憶に残っていく思い出は、旅行に行ったとか誕生日とか、そいういう目立った思い出が多いとおもいます。でもきっと、そんな目立った思い出に隠れた、忘れてしまう何でもない時間があるはずです。
そんな忘れてしまう時間は、自然体で飾り気のない美しさや記憶に残らない儚さを持っていて、まさに尊いものだと思います。聴いてくださった方には、そんな忘れてしまう時間の尊さを感じていただけると嬉しいです」
4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?
「シンガーソングライターの澪さんです。
本当に魅力的な歌声をしてらして、注目しているというかシンプルにファンです。そしてお友達です。結構澪さんの歌や表現を見ながら、いろんなこと学ばせてもらっています。本当に素敵な歌声ですので、是非何度も聴いてみてくださいませ」
5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?
「最近は王舟さんの音楽をよく聴いています。
とにかく幅が広く、曲ごとに全然別のアーティストなんじゃないかと思ってしまうくらい様々な音楽に一気に出会わせてもらっています。自分の中でも、可能性が広がった気がしてます。気のせいではないはずです」
6. ライブやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。
「現在2ndシングルの制作中でして、2020年内にリリース予定でございます。
今後の展望ややってみたいこととしては、まだ音源化できてない曲たちを制作し、配信リリースやCD制作をして沢山の方に聴いていただける準備を整えていきたいですし、MV制作や来年のフェスオーディションにも望みたいです。ラジオが大好きなので、ラジオ出演も沢山してみたいです。デザインの仕事もしているので、欲張ればそちらの活動も合わせてしていきたいです。
といったように、今は頭の中にやりたいことが散らばっている状態ですが、焦らず一つ一つ丁寧に取り組んでいきます。最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。感謝」
スウが影響受けた音楽として、大野雄二が作曲したNHKの番組「小さな旅」の音楽を挙げているのには、とても納得しました。彼の音楽を聴くと、過去の日々の情景が浮かんできて、優しくノスタルジックな気持ちになるのは、きっとそのためでしょう。スウの音楽は、Predawnやハンバート ハンバートのファンのハートにもきっと刺さると思います。
また、最後のコメントにあったセカンド・シングルのリリースが決定しました。2020年12月13日（日）にA面“ひとり”を、12月20日（日）にB面“罠”を2週連続で配信するとのことです。とても楽しみですね。
今後、彼がリスペクトするハナレグミや王舟、また楽曲をカヴァーしている青葉市子などに続いていくであろう、新世代のSSW／フォーク・シンガーのスウから、ぜひ目を離さないでください。特に、ポッドキャストとカヴァー動画などをアップしている充実のYouTubeチャンネルは要チェック!
