★78年3月、サンハウス解散

★78年4月、鮎川誠とシーナ夫妻が上京

★78年5月、鮎川誠とシーナがロケッツを結成

★78年10月、シングル“涙のハイウェイ”でデビュー

シーナ&ロケッツ #1 エルボン/ヴィヴィド(1979)

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サンハウス解散から1年。鮎川、そしてリズム隊はそのままに……ということで、単純にヴォーカルが代わっただけのバンドのようであり、実際のところサンハウスでのレパートリーも数曲収録。がしかし、菊をも凌駕するシーナの存在感は鮮烈で、バンドの印象も完全にブランニュー。

★80年5月、ファースト・ソロ・コンサートを東京・久保講堂で開催

シナロケの名を全国に知らしめることとなった“ユー・メイ・ドリーム”を含むセカンド・アルバム。細野晴臣がプロデュースし、YMOのメンバーもバックアップ。新しい波に乗っかってもブレのないロッキンなスピリットとポップセンスが相まみえた名盤。翌年、鮎川はYMOのツアーに参加。

シーナ&ロケッツ 『Channel Good』 アルファ(1980)

シーナ&ロケッツ 『Pinup baby blues』 アルファ(1981)

シーナ&ロケッツ 『GOLDEN HITS – THE ALFA YEARS』 ソニー(2007)

※オリジナル・アルバムがいずれも廃盤となっているアルファ時代の音源で編まれたベスト盤

シーナ&ロケッツ 『SHEENA & THE ROKKETS』 A&M(1981)

★81年9月、米A&Mから『SHEENA & THE ROKKETS』がリリースされる

★81年10月17日、初の野外ワンマン〈Pin-up Live〉を日比谷野外大音楽堂で開催

★82年2月、鮎川がファースト・ソロ・アルバム『クール・ソロ』をリリース

★82年12月、シーナがファースト・ソロ・アルバム『いつだってビューティフル』をリリース

ザ・ロケッツ 『ROKKET SIZE』 スピードスター(1984)

※シーナの産休中にザ・ロケッツ名義でリリース

レーベルを移籍しての1作目。シーナと鮎川がリード・ヴォーカルを取る楽曲が交互に並べられているあたりは、さながらジョンとヨーコの『Double Fantasy』のようでもある。“スイート・インスピレーション”などポップに弾けたナンバーも眩い。

シーナ&ロケッツ 『Main Songs』 スピードスター(1985)

シーナ&ロケッツ Gathered スピードスター(1986)

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博多にサンハウス、京都に村八分――鮎川同様、強烈な個性を放つヴォーカリストの横でハガネを振るわせていた山口冨士夫と、ムーンライダーズの白井良明がアレンジャー/プレイヤーとして参加。鮎川もジャケットではメガネを外していたり、あれこれと試行錯誤の季節……。

シーナ&ロケッツ 『CAPTAIN GUITAR AND BABY ROCK』 スピードスター(1986)

★86年8月、鮎川が「ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け」で映画初出演

ブルーバックで撮られた裏ジャケを見て思わず〈原点回帰!?〉と感じてしまうが、それもあながち的外れでなく。とことんポップでとことんロックンロール――国内ロック・バンドの勢力図、その更新が速度を上げるなかで、彼らはみずからの揺るぎない個性を思いっきり全開にしてみせた。

★87年、ベースの浅田孟が脱退。代わって奈良敏博が加入

活動10周年記念盤となった本作は、パンクの聖地、CBGBの前で撮影されたジャケットもイカす、初のNYレコーディング作。ゲストにはクリス・スペディング、エリオット・マーフィー、ストーンズのツアーでも鳴らしたアップタウン・ホーンズらが参加。タイトル・チューンは超ゴキゲン!

シナロケが結成されてからも作詞の面で頻繁に関わりを持っていた柴山俊之がプロットを組み、編まれていったアルバム。いつになく愁いを帯びた表情で見つめているように、シーナも当初は気乗りしなかったそうだが、ルーディーなリズム&ブルース・ナンバー“ALMOST BLUE”なんて目から鱗の名唱!

★90年、ドラムスの川嶋一秀が脱退

シーナ&ロケッツ 『Ha! Ha! Ha! Hard Drug』 スピードスター(1992)

★93年6月、フランスでベスト盤『Lemon Sex, Lemon Tea, Lemon Rock』がリリースされる

鮎川誠 『LONDON SESSION #1』 スピードスター(1993)

鮎川誠 『LONDON SESSION #2』 スピードスター(1993)

※ウィルコ・ジョンソンとのコラボレーションによる鮎川誠の93年作、2作品

★93年12月、NYのライヴハウス、CBGBの20周年ライヴに出演

ロンドン・レコーディングの本作には、親交の深いウィルコ・ジョンソンや彼のバンドで活躍するノーマン・ワットロイ、サルヴァトーレ・ラムンドらがゲスト参加。そしてなんといっても、鮎川が〈実はロックな人〉と見込んでオファーした阿久悠による全作詞。世界的にも類を見ない作品となった。

★95年8月、鮎川がコンピューターを始める

シーナ&ロケッツ @HEART スピードスター(1997)

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アルバム・タイトルの〈@〉や“インターネット・キッス”なんていう曲名から、世の中の大きな変化への目配せが窺える本作。ヴィンテージな音楽を背景に新たなテクノロジーとどう対峙するか――その方法を、80年作『Channel Good』以来のプロデュースとなる細野晴臣と共に回答。

★2000年、ドラムスの川嶋一秀が復帰

オリジナル・ドラマーの川嶋一秀が久々に返り咲いた本作は、アグレッシヴなタイトルとジャケットからも想像できるように、かつてないほどハードに迫ったアルバムに。ブルース・プロジェクト〈泣かずにはいられない〉など、放たれる熱量に若々しさすら感じさせるカヴァーもイイ!

シーナ&ロケッツ 『ELECTROKKETS』 スピードスター(2004)

※2004年にリリースされたリミックス・アルバム。細野晴臣、KAGAMI、岡村靖幸、ケンイシイ、MOODMAN、チェスター・ビーティらがリキミサーとして参加している

シーナ&ロケッツ JAPANIK スピードスター(2008)

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前作から8年のインターヴァルを経て届けられた30周年盤も、相変わらず痛快なロックンロールを鳴らして。翌年、シーナが喉を患ってヴォーカリスト生命が危ぶまれたときは、“What A Wonderful World”“My Way”などのカヴァーに深い意味を感じ取ってしまったものですが……シーナさん、強かぁ~。

★2014年7月23日、6年ぶりのアルバム『ROKKET RIDE』を発表