夏×音楽=青春
[緊急ワイド]サマームード2014、または未来の思い出

ボールズ スポットライト ユニバーサル(2014)

JAPAN Pop Rock

昨年の『ニューシネマ』が〈タワレコ渋谷アワード〉を受賞した関西の5人組が、ミラーマンから改名してメジャー・デビュー! “渚”や“メルトサマー”“サイダー”など曲名だけでも季節映えするし、何気ない詩情と骨のある演奏の出会いは妙に甘酸っぱい。山本剛義の青春パーセンテージ高めな歌声にもグッとくるよ!

 

〈常夏系バンド〉が全国デビューを飾ったミニ・アルバム。シティー・ポップへの敬意と憧憬を前面に出し、明快なモータウン・ポップ“わたしのなつやすみ”など、ある種の定番ノリも衒いなく表現する様子が眩しく楽しい好盤であります。初作『VACATION IS NOT OVER!』と併せて堪能したいフォルムの美しさ!

 

小学生時代をテーマに制作された前作『Youth Center』や配信EPが話題を呼んだ思春期トロニカ・アーティストのセカンド・アルバム。今回は中2~高1の頃を表現した作品とのことで、甘くホロ苦いメロディーとソリッドなビートがブルーなベッドルームをこんがらがって渦巻くかのよう。表題曲の爽やかさが最高です!

 

思わず〈ゴキゲン〉とか日常語彙にない言葉も飛び出しちゃう、ジャケそのまんまなパラダイス行きの一枚です。石垣島出身の4人組による2作目で、好天を祝するようなスカ・ナンバーからレイドバックしたナンバーまで、気の置けないノリの良さがサウンドに反映された雰囲気に後味もスッキリいい感じ。

 

夏はやっぱり全裸でしょ……でも、世間の目もあるので外に出かける時はZEN-LAに限る! PPPからKashifも歌声を寄せた爽快なタイトル曲はgrooveman Spotのプロデュースで、HyperJuiceらのアツいリミックスも攻めてる印象です。SEX山口とラジオ仕立てで送る20分のミックス・ショウも快いサウンド・シャワ~。

 

2000年代に人気を博したラヴァーズ・レゲエ・コンピ・シリーズが8年ぶりのニュー・タイトルで復活しました。時流に合わせて〈CITY〉をテーマにコンパイルされていて、シグナレスやLUVRAW & BTB、HF International+Sequick、曽我部恵一ファミリーアーケストラ、西内徹バンドらが心地良さをお約束!

 

カヴァーといえばこちらも夏気分を直球で楽しめる一枚です。YouTubeでのカヴァー動画で脚光を浴びたヴォーカル・グループの日本編集盤 で、ワンDや〈レリゴー〉などを陽光いっぱいのアレンジで歌唱。FIRE BALL版と聴き比べたい“The Tide Is High”も、爽快なオリジナル新曲 “See U Again”も圧倒的に晴れ!

 

〈音楽前夜社〉主宰のスガナミユウが率いるダンス・ソウル・パンク集団が、年頭にリリースしたセカンド・アルバムに続いて7インチをリリースしました! 四六時中も好きと言いたいメロディアスなレイドバック・チューンの表題曲と、B面の軽快な“Hot Cheek Tighten Up”、日陰でも日なたでも楽しめるよ!

 

monologとコラボしたり、菊地成孔の近作でラップするなど多彩な動きの目立つ彼女。ジャケも素晴らしいこの新作ではチープ・トリックの表題曲をはじめ、スティーヴィーにマイケル、ドゥービーらのヒット曲からスタンダードまでを取り上げています。夏映えするスティールパンの涼やかな音色もポイント。

 

もはや誰の息子とか言う必要もなく、プロデューサーとして大成したブラジルの俊英がモレーノ+2名義作から14年ぶりに発表したオリジナル・アルバム。盟友のドメニコやカシンらと共にシンプルな自作曲をほんわり紡いでいます。縁深い高野寛が4曲で、嶺川貴子が5曲で参加しているのにも注目ですね。

 

夏といったらゾンビでしょ!と言ってしまうのは強引ですが、2枚目のEPが順調に到着しました。処女作と同じく異なる持ち味をカラフルに配置したような4曲入りで、ここではカジヒデキのプロデュースした青春ギター・ポップ“走る少女”をプッシュしておきましょう。ジューシィ・フルーツのカヴァーもイイ!

 

 

リラックスしたハワイ生活の気安さを伝えるシリーズの第3弾です。アコギやウクレレを奏でながら語るように歌い、“Baby, I Love Your Way”のカヴァーも伸びやかに披露。マーヴィン・ゲイ“What’s Going On”を〈ま~だまだ♪〉と歌い出す自作詞のサーフ・ソングにした大胆さがなかなか楽しい。

※試聴はこちら

【参考動画】杉山清貴の1987年のシングル“SHADE~夏の翳り~”