皆様お元気ですかー。fhánaのわがです。2020年から自宅のスタジオ的なアレの環境をひたすら整えていたのですが、もうそろそろ落ち着きそう。めっちゃ機材に囲まれている!って感じではないのですが、とはいえ楽器・機材などの愛着のある物たちに囲まれながら制作ができるのは最高ですね。
さて今回はアルバム単位でおすすめです。まずはジョン・バティステの『WE ARE』。最近のムードとして、いわゆるバチバチにシンセと打ち込みを駆使したEDM的なR&Bから、生楽器を多用した有機的かつ肉体的な音楽に回帰している感がとてもあるのですが、このアルバムもまさにそう。ジャズ~R&B~ロックなどさまざまなジャンルをクロスオーヴァーなんて表現はもはや化石みたいなものですが、そのどれが好きな人にも刺さるであろう楽曲たち。アルバムを通して耳を離さない目眩くグルーヴとヴォーカルの素晴らしさを堪能できます。1曲目と4曲目が特にお気に入り。ちなみに余談ですが、本人はめちゃくちゃお洒落で格好良いです。
2枚目はケイシー・エイブラムスの『Casey Abrams』。スコット・ブラッドリーズ・ポストモダン・ジュークボックスやスケアリー・ポケッツへの参加などさまざまなところで名前や顔を見るシンガー・ソングライター/マルチ・インストゥルメンタリスト。彼の魅力はボーダレスな歌唱力(!!)とエンタメ性(!?)だと思うのですが、観ている人、聴いている人を自然に幸せな笑顔にさせてしまうのは天性の才能ではないでしょうか。このアルバムは流石に9年前のものというのもあり、最近の動画で見られるようなお茶目な姿やフリーダムな歌唱は控えめで、その代わりにとんでもないアメリカン・グッド・ミュージックが詰め込まれています。きっと、何年経ってもずっと聴き入ることのできる名盤ですので、ぜひ。おすすめは“Get Out”。
3枚目はビーバドゥービーの『Fake It Flowers』。1975が所属するダーティ・ヒットのなかでも個人的にとても好きなシンガー・ソングライター。聴こえてくるのは確かに2020年のサウンドなのですが、まるで90年代にタイムスリップしたかのような極上のオルタナ/ローファイ・サウンド。ファジーだったりモジュレーションがめっちゃかかっていたり、シンプルなリフだったり、捉えようによってはある意味チープなギター・サウンドが今、鮮烈に気持ち良くて最高です。歌の音程感がまた最高にオルタナティヴ。本人の生い立ちや経歴もとても格好良いし、最高です。お気に入りは1、2、6曲目。
fhánaは「小林さんちのメイドラゴンS」のオープニング主題歌“愛のシュプリーム!”のリリースを控えております! 最高にハッピーでSUPREMEな楽曲です。ぜひこちらもお楽しみに。それではまたね。
yuxuki waga
佐藤純一(FLEET)とs10rwのyuxuki waga、kevin mitsunaga(Leggysalad)という3人のサウンド・プロデューサーとのユニット、fhánaのギターを担当。劇場版アニメ「SHIROBAKO」のテーマ・ソング“星をあつめて”(ランティス)以来、久々となるフィジカル・シングル“愛のシュプリーム!”が7月14日にリリース決定! その他の予定は〈https://fhana.jp/〉でご確認を!