加速度的な勢いで活動を続けるジャズ・レーベル、Days of Delightからまたしても力作が登場する。渡辺貞夫、峰厚介、板橋文夫、藤井郷子ら錚々たるミュージシャンから大きな信頼を得る北海道・札幌出身のトップ・ドラマー、竹村一哲のリーダー作『村雨/Murasame』だ。
共演は井上銘(ギター)、魚返明未(ピアノ)、三嶋大輝(ベース)という、同年代の才人たち。2年ほど前から続くレギュラー・カルテットが、ついにレコーディング・スタジオに足を踏み入れた形だ。録音はフィル・ラモーンの薫陶を受け、マイケル・ジャクソン、マライア・キャリー、SUGIZO、三浦大知、SKY-HIなどの音録りに関わってきたニラジ・カジャンチが担当。鬼才・竹村一哲が『村雨/Murasame』にこめたものとは? さっそく彼の話に耳を傾けたい。
ギターとピアノのぶつかり合いを煽りつつ支えるリズム隊
――竹村さんはもちろん、井上銘さん、魚返明未さん、三嶋大輝さんの魅力もふんだんにつめこまれた力作が『村雨/Murasame』だと感じました。各メンバーとの出会いについて教えていただけますか?
「銘くんとは、3~4年前にジャズ・クラブのセッションで知り合ってからのつきあいです。ピアノの魚返くんとは、トランペッターの中村恵介さんのバンドで一緒になったのが初めて。そのバンドは今も継続しています。
一番つきあいが長いのがベースの三嶋くんですが、共演機会はほかの2人より少ないかもしれません。彼はずっとピアニストの荒武裕一朗さんと共演していて、(荒武さんが)そこに僕を呼んでくれた際に、一緒に演奏したのが最初でした。最初の時からとてもうまくいったので、彼と新たに何かやりたい、彼と組もうという気持ちがずっとあって。〈じゃあフロントを誰にしようか〉と考えはじめたら、銘くんと魚返くんの顔がすぐに浮かんだんです」

――ドラマーとベーシストがしっくりくれば、それだけで演奏の内容が保証されたも同然です。
「そうですね。三嶋くんは、なんかすごい〈ベースしてくれる〉んですよ。なんていうか、常に支えてくれてる感というか、安心感というか、そういうのを強く感じます。すごくどっしりしていて。そういうところがいいなあと思います。もちろん僕が彼の人柄をすごく好きになったというのもあるんですけどね」
――安定とうねりを兼ね備えたリズムのうえで、ギターとかピアノが自由に遊んでいる雰囲気です。
「銘くんと魚返くんは、もう放っておいても大丈夫っていうか、好きにやってくれるだろうし、絶対にその方が面白い。なので、僕と三嶋くんで2人を盛り上げつつ、煽りつつ、支えるっていう感じですね。もちろん一方では、冷静に、俯瞰的に見ることも忘れちゃいけないけど」
――井上さんがすさまじくはじけているのも印象に残りました。個人的にはハード・ロックみたいなパッションも感じました。
「先ほどお話しした、僕が最初に銘くんと共演したセッションが、一応ジャズ系ではあったんだけど、エレキ・ベースの入ったトリオ編成だったんですよね。それもあって、僕は彼に対して、いわゆる〈ジャズ〉っていうイメージより、ギター小僧的な印象を最初から持っていて。もちろんすごいテクニックを持っているから、ジャズもちゃんとできるんだけど、それだけでなくロックのフィーリングも色濃く併せ持っている。素晴らしいギタリストです」
――この激しいプレイは竹村さんが指示したわけじゃなくて、ごく自然に出たものなんでしょうか?
「そうです。僕とやる時は、自然とそういうフィーリングになるんじゃないかな」
――そして魚返さんはアコースティック・ピアノに専念している。鋼のように強靭な電気ギターと清廉な生ピアノの、音のぶつかり合いが快感です。
「とにかく彼は演奏中、もうあの感じなので……」
――とりつかれたような……。
「別に相手が誰だろうが(関係ない)っていう感じだと思いますよ。ものすごく美しい演奏もするし」

1年半の熟成期間でいっそう〈仲良くなった〉4人のサウンド
――2019年のグループ結成からずいぶんレパートリーが増えたのではと思いますが、この7曲を選んだ基準は?
「基本的には普段のライブでよくやっている、もうズバッとできそうな曲というか、そんなに作りこまなくても成立しそうな曲が中心です。その方がみんなもやりなれているし、楽しいだろうと思って。
もちろん、プロデューサーの平野(暁臣、Days of Delightのファウンダー&プロデューサー)さんから早い段階でレコーディングのお話をいただいていたので、それに向けて新曲も作りましたが」
――平野さんは2019年にこのメンバーのライブを観てすごいと思い、レコーディングのオファーを出したとうかがっています(詳しくは3ページ目を参照)。でも録音は今年なんですね。サウンドの熟成をじっくり待って、録音に踏み切ったのでしょうか。
「そうですね。その間約1年半あって、4人のサウンドがいっそう〈仲良くなった〉というか。もともと仲が悪かったってわけじゃないけど(笑)。ここまで来たらもう録音してもいいかな、曲も揃ったし、という感じでした。
基本的に僕はメンバーには何も言いません。実際細かい指示は一切出しませんでした。みんなが素晴らしい音楽力を持っているから。考えていたのは、スタジオ・レコーディングであってもライブと同じようにやろうということだけ。ライブだったら1曲10分も当たり前だから、そのつもりでやろうと」
――6曲目“Spiral Dance”のフェード・アウトが、やけに印象的です。終わらないくらい盛り上がりすぎたのかと想像しているんですが。
「いや、実はもうちょっとで完奏するところだったんですよ。いい感じだったのに、魚返くんのヘッドフォンが外れてバンドが目のあたりで止まったんです。ワイド・ショーで密告者の目を隠す黒い線みたいに(笑)。その光景がモニター越しに目に入ったので、みんな可笑しくて演奏に集中できなくなってフェード・アウトという(笑)」
――1950年代のモダン・ジャズのレコード、たとえば『Sonny Rollins, Vol. 2』(1957年)のような、多少のほころびがあってもメンバーが乗りまくっているからリテイクせずにそのまま使っちゃう、みたいな感じの生々しさを感じました。
「実際そうでしたから。録りなおしても意味ないと思って。仮に何テイクか録ったとしても、このバンドならどれも良くなるだろうし、そうなるとあと(の選択)はそれぞれの好みになっちゃうから」
『村雨/Murasame』収録曲をめぐる裏話
――曲順はどのように考えたのですか?
「特にこだわりがあったわけではなくて、平野さんと相談しながら決めていきました。1曲目とラストの曲を最初に決めて、その間に曲を並べていく感じでしたね」
――1曲目は目の覚めるようなドラムのイントロダクションから始まります。ドラマーがイニシアティヴをとっているのが伝わってきます。ところで〈村雨〉という言葉、僕は不勉強で初めて知りました。
「僕もなんとなく知っていただけで、似たようなもんですよ。もともとかっこいい言葉だなと思っていたという、ただそれだけで(笑)。この曲はもともとタイトルがついていないまま、ずっとやっていたんです。今回アルバムに入れるにあたって〈村雨〉と名づけました」
――3曲目の“A”はなぜ、この曲名になったのですか?
「“A”は10年くらい前、札幌時代に書いた曲です。その時につきあっていた彼女の名前から取りました。いや、つきあう前だったのかな? 口説こうと思って書いたとか、たしかそんな感じです。うわあ、これは恥ずかしい(笑)!」
――“RM”はファンク的でもあり、レッド・ツェッペリンが混じっている感じでもあり。
「最初はアフリカっぽい曲を書こうかと思っていたんですけど、書いているうちにそうならなくなっちゃった。〈じゃあ、こういう風にしてみようかな〉とあれこれ変えていくうちに、ああいう感じになりました。
曲名は筋トレ用語で、最大反復回数みたいな意味です。ちょっと面倒くさいリフがあるので、そこが筋トレに通ずる感じかなと。それに〈RM〉なら、(タイトルとしても)格好がつくかなと思って」
――ドラム演奏と筋トレの関係に思いを巡らせました。
「あ、それはちょっと違います。2つはまったく関係ないんですよね。むしろ演奏に必要のない筋肉がついちゃうから、(筋トレはドラム演奏にとって)無駄なことかもしれない。僕は筋トレをやってますけど、ただ好きだっていうだけで」

――竹村さんの好きな作曲家は?
「あー、難しいな。キース(・ジャレット)の曲も好きだし、(チャールズ・)ミンガスの曲もそうだし……。ミンガスについては、10代からライブをやってきたなかで、先輩のジャズ・ミュージシャンに教えてもらって、CDを買ったか貸してもらったかして、それで聴いたのが最初でした。ミンガスの曲はすごくかっこいいと思います。もっとも僕の曲作りにはまったく反映されてないですけど(笑)。
(ミンガスに限らず)他の作曲家から影響を受けることはあまりないですね。そもそも僕の曲作りって、わりと適当だし、単純なものを書いているだけだから。それをメンバーがそれぞれにアレンジして膨らませてくれる。そういうやり方がこのバンドには合っていると思ってます」
――ミンガスと言えば彼のアルバム『Changes Two』(75年)に入っている“Black Bats And Poles”(トランペッターのジャック・ウォラス作)を、『村雨/Murasame』でカヴァーしているのにも驚きました。
「『Changes One』『Changes Two』はすごく好きなアルバムでよく聴いていたので、どの曲かを取り上げたいなと思っていたんです。でもミンガスの曲って〈ミンガス臭〉が強すぎるでしょう? 聴いてくれた人に〈ミンガスっぽい〉って思われるのもナンだから、選曲には迷いました。
そんな中で “Black Bats And Poles”は、最初に聴いた時から単純にかっこいいと思った曲だったんです。でもあの曲をカヴァーしようとする人は、なぜかほとんどいません。みんなにやられるとレア度が下がるから、正直やめてほしいです(笑)」

父の協力の下で音と戯れた札幌での少年時代
――レコードやCDはよく聴くタイプでしたか?
「はい。札幌の実家にはけっこうあります。親父がクラシックを含めて広く浅くいっぱい持っている人で。僕がジャズの世界に入ってからは、親父がさらにCDを借りてきてくれたりとかして、いろいろ親子で聴いてました」
――札幌の話が出ましたが、9歳から大山淳さんにドラムのレッスンを受けて、札幌ジュニア・ジャズ・スクールのビッグバンドに参加したそうですね。
「僕はそのビッグバンドの1期生です。その頃は〈楽器やったことないです〉みたいなやつがオーディションに来ていたし、バンドの方も〈みんなおいで〉みたいな感じで受け入れていたから、レベルは全然(高くなかった)。当時はビートルズの曲とかをやっていたかな」
――僕は3年ほど前に札幌芸術の森で演奏を聴いたんですが、クリフォード・ブラウンの“Daahoud”を懸命にやっていて、いま自分が小学生ならここで学びたいと思いました。男の子が必死にアドリブをとって。
「今はみんなそうなんですよ。でも僕の頃はそんなにジャズの曲はやっていなかったし、ソロをとれる子もいなかったと思います。3年目以降くらいから、わりと才能のある子が出始めたんじゃないですかね。
僕はそこには2年いました。それ以外では、親父に送り迎えしてもらって、旭川のジュニア・ジャズ・オーケストラでもよく演奏しました」
――僕は旭川出身なんですが、学生ビッグ・バンドができたのも、ゲイリー・バートンやサミー・ネスティコが指導に来たのも、自分が上京したずっと後なんです。竹村さんは札幌のどの店でジャズ演奏を始めたんですか?
「〈スローボート〉〈くう〉〈ジャムジカ〉〈ジェリコ〉とかですね。あと〈レイジーバード〉。〈レイジーバード〉はちょうど僕がジャズを始めたころにできて、もともと〈グルービー〉というジャズ喫茶をやっていた方がそのすぐ隣で始めたんです。その辺りの店に出させてもらってましたね」

第二のお父さん=福居良との思い出
――〈スローボート〉はピアニストの故・福居良さんのお店ですね。ここ数年、福居さんの作品が、ヨーロッパを中心に、すさまじい勢いで再評価されています。竹村さんも、内外のジャズ・ファンから〈福居さんはどんな方でしたか?〉と尋ねられる機会があると思うのですが。
「もうね、すげえ頑固おやじ(笑)! ビバップおやじっていうか、怒られて、めちゃくちゃ鍛えられました。14歳の頃から一緒にやらせてもらって……」
――トニー・ウィリアムスがサム・リヴァースと共演を始めたのも、たしかそのくらいの年齢のはずです。
「その時点でドラムを始めて5、6年くらい。16歳からレギュラーになって、毎週水曜日に演奏して、もうなんか毎週怒られていました。でも基本的には愛のある人なんです。めちゃくちゃ可愛がってくれて、ただ、音楽に関しては別で、めちゃくちゃ厳しい。ライブが終わった後に、いろんな話をしたな。第二のお父さん的な存在です」
――10代半ばにして、バリー・ハリス直系のビバッパーから洗礼を受けてしまった。大変な経験です。
「ただ、ジャズだけやっていたわけでもないんです。ヤマハの発表会などで、年に数回、そのころ流行っていたポップスとか、ミスチル(Mr.Children)の曲なんかもやってたし。スピッツなんかも好きでしたよ。アイドルだと、世代的にドンピシャだったのがモーニング娘。です。僕は聴かなかったけど」
――竹村さんは道重さゆみさんと同い年ですものね。そうした世代の方が10代の頃から、王道モダン・ジャズをびしっと演奏しているのは驚きですよ。
「いやいや、とんでもないです。(当時の演奏を)今聴くと超恥ずかしい。ビ・バップ大好きな人達には本当に申し訳ないです(笑)。
それこそもし福居さんが今生きていて『村雨/Murasame』を聴いたら、僕はめちゃ怒られると思います(笑)」

板橋文夫、峰厚介……先輩たちから受けた衝撃が今の僕を作っている
――その後、竹村さんは板橋文夫さんと出会います。板橋さんのピアノ、瀬尾高志さんのベース、竹村さんのドラムスからなる〈板橋文夫FIT!〉が始まって10年になりますね。
「板橋さんとは〈ジェリコ〉で初めて演奏しました。イベンターの方がブッキングしてくれたのが最初です。板橋さんは〈うまく叩こうなんて考えるな、もっとぶつかってこいよ、みんなで音楽しようぜ〉というスタンスの方です。それは当時の僕にとってほんとに衝撃的でした。真横でいっぱい見て、すごく学びました。何をやってもいいんだという感じです。この出会いがなかったら、今の僕はなかったと思います。
小さい時に〈くう〉で峰(厚介)さんのライブを見たのも衝撃でした。ドラムスが本田珠也さん、あとは札幌のメンバーとの共演で。すごくデカい経験だった」
――竹村さんは現在、板橋さん、峰さんのほかにも、渡辺貞夫さん、藤井郷子さんなど、さまざまなリーダーのもとで活動しています。竹村さんという存在が、一種のプラットフォームになっている。
「いやあ人柄ですかね、なんて(笑)。いや、でも真面目な話、なんでだろう? 自分としては誘っていただいたらがんばるだけなんで」
――ご自身のバンドもすでにMaziwarisがあって、今回の『村雨/Murasame』は井上銘さん、魚返明未さん、三嶋大輝さんとの組み合わせで。
「たまたま今の僕の感じがこうなんだと思います。この4人だからこそのサウンドを今、作品にしたかった。誰が入れ替わってもこの音にはならない。同世代でやりたかったというのもありますし。いずれにしろ、メンバー3人の演奏は本当に素晴らしいので、ぜひ聴いていただきたいですし、アルバムを聴いて興味を持ってもらえたら、是非ライブにも来てほしい。もちろん僕ら以外のライブにもどんどん足を運んでほしいですね」

アディショナル・トラック
Days of Delightのプロデューサー・平野暁臣が語る『村雨/Murasame』
「僕がこのバンドを最初に聴いたのは(新宿)ピットインで行われた〈竹村一哲2DAYS〉(2019年)の初日で、バンドを組んで2回目のギグでした。まだ完成度も高くなかったし、粗っぽくもあったんだけど、そこが良かった。いい意味での粗っぽさに惚れたんです。だから僕は終演後に一哲くんをつかまえて、〈このまま明日録っちゃおうぜ!〉って言ったんですよ(笑)。こんなにいいバンドを他のレーベルに取られてたまるかってね。まあさすがに彼は〈少し時間をください!〉って言いましたけど。
その後彼らはギグを重ね、結局レコーディングまでに1年半かかりました。その過程でちっちゃくまとまっちゃうと嫌だなあ、と内心で心配していたんだけど、全くそうならなかった。もちろんCDになっているサウンドは、バンドが時間をかけて熟成させたものだから、タイトでスキがないけど、作り込んだ感じは全然ないじゃないですか。良い意味での粗削りなところが残っていて、それが独特のライブ感とダイナミズムを生み出している。それって簡単なようでいて、とても難しいこと。高い技術力と相互信頼がなければできません。さすがです。このバンドは一哲くんの性格もあるけど、一切チマチマしていない。そこがいいんです。
ジャケットのアートワークは、僕の知己でもある日本を代表する書家・柿沼康二。元は一辺が8メートルもある巨大な作品で、その一部をトリミングして使っています。一哲バンドのサウンドって、漢(おとこ)って感じがするでしょう? エネルギー、パワー、情熱、気概……。そういう強くワイルドな精神を表現するなら、墨一色、しかも書き直しの効かない〈書〉が一番だと思ったんです。書は文字通りの一発勝負。考えてみたらジャズに似てるんですよね。しかも飛び散る墨がまさに〈村雨〉のよう。Days of Delightの作品はこれで19タイトル目になりますが、アートワークに書を使ったのはこれがはじめてです」
RELEASE INFORMATION
リリース日:2021年7月1日(木)
品番:DOD-016
価格:2,750円(税込)
TRACKLIST
1. 村雨
2. もず
3. A
4. Black Bats and Poles
5. RM
6. Spiral Dance
7. Lost Visions
LIVE INFORMATION
竹村一哲カルテット『村雨/Murasame』発売記念ライブ
2021年6月24日(木)東京・新宿 ピットイン ※アルバムの先行販売あり
2021年7月16日(金)神奈川・横浜 ドルフィー
2021年7月23日(金)東京・吉祥寺 サムタイム
2021年8月5日(木)静岡・富士 ケルン
2021年8月6日(金)愛知・名古屋 ラブリー
2021年8月7日(土)静岡・藤枝 ボディ&ソウル
2021年8月12日(木) 東京・丸の内 コットンクラブ
■出演
竹村一哲(ドラムス)
井上銘(ギター)
魚返明未(ピアノ)
三嶋大輝(ベース)

