Photo by Nadine Maraamba

ベニー・シングスが2022年9月5日(月)にビルボードライブ東京、9月7日(水)にビルボードライブ横浜で来日公演を開催する。

オランダ、アムステルダムの作曲家/プロデューサー/アーティストのベニー・シングス。2003年にアルバム『Champagne People』でデビューし、NPRの名物企画〈Tiny Desk Concert〉に二度も出演、世界中でコンサートを行っているアーティストであり、極上のポップなメロディーと職人的かつマジカルなアレンジが魅力のポップマエストロとしてここ日本でも愛されている存在だ。ベッドルームポップアーティストの先駆けとしてもリスペクトされている

2020年の〈Tiny Desk (Home) Concert〉

オフィシャルサイトのバイオグラフィーによると、彼の音楽は〈インティメット・ローファイ・ディズニー・ヒップホップ・ソングス(intimate lo-fi Disney hip hop songs)〉と形容されるとのこと。70、80年代のAOR/ヨットロック的な明るいメロディーも彼の音楽の特徴だが、レトロなだけでなく、90年代後半のR&Bなどから影響を受けたサウンドプロダクションも魅力のひとつ。ジョン・メイヤーやアンダーソン・パークなど、著名音楽家のファンも多い〈ミュージシャンズ・ミュージシャン〉だ。

2019年作『City Pop』収録曲“Not Enough”。なお、『City Pop』の邦題は『City Melody』

なお、彼のキャリアや音楽性については、2018年の来日公演に際して制作されたBillboard JAPANの特集記事に詳しい。中納良恵(EGO-WRAPPIN’)とKan Sanoからのコメントも掲載されているので、ぜひご一読を。

2017年には、彼を敬愛するUKのシンガーソングライター、レックス・オレンジ・カウンティとヒット曲“Loving Is Easy”を共作。ROCは、「ベニーは僕自身と僕の音楽にとって、常に巨大なインスピレーション源なんだ。現行のアーティストでもっとも過小評価されている人の一人だよ」と語っている。また、2022年にベニーは、全英1位を獲得したROCの新作『WHO CARES?』にプロデューサーとして全面的に参加した。

レックス・オレンジ・カウンティの2017年のシングル“Loving is Easy (feat. Benny Sings)”

レックス・オレンジ・カウンティの2022年作『WHO CARES?』収録曲“KEEP IT UP”。ミュージックビデオにはベニー・シングスも出演

ソロ活動の他に、プロデューサー/ソングライターとして数多くのアーティストとコラボレーションを行っているベニー。モッキー、アンダーソン・パークのバックバンドであるフリー・ナショナルズ、ケニー・ビーツ、メイヤー・ホーソーンPJ・モートンコリー・ヘンリーなど、共演者は枚挙に暇がない。日本のアーティストとの関わりも深く、スキマスイッチ、cero、安藤裕子、土岐麻子、TENDREらとのコラボが有名だろう。

さらに、数々のCMや映画音楽の作曲も知られている。ルイ・ヴィトンやBMW、ユニクロ、シトロエンといった世界的なブランド、HBOの「ガールズ」「クラッシング」、Netflixの「イージー」「アイム・ウィズ・ザ・バンド:ナスティー・チェリー」「カレッジ・フレンズ」といった人気TVシリーズのために、ベニーは音楽を制作してきた。2017年にはアニメ映画「Zeezucht」で、〈Zabut 2017 Award〉の最優秀サウンドトラック賞を受賞。また、2019年の日本のアニメ作品「キャロル&チューズデイ」の音楽制作への参加も記憶に新しい。

そんなベニーは、2021年に名門ストーンズ・スロウからニューアルバム『Music』をリリースしたばかり。マック・デマルコをフィーチャーした“Rolled Up”やトム・ミッシュが参加した“Nobody’s Fault”など、話題曲を多数収録した一作だった。

2020年作『Music』収録曲“Rolled Up (feat. Mac DeMarco)”“Nobody’s Fault”

2019年の来日から3年、ついにベニーが日本に帰ってくる。今回のビルボードライブ公演は、ジュン・フェルミエ(バックグラウンドボーカル)、ランデル・ハイ(トランペット)、アダム・バー・ペレグ(キーボード)、ブラム・ワシンク(ベース/シンセベース)、コリン・バーミューレン(ドラムス)というメンバーを引き連れて、フルバンドでの演奏を披露。ベニー・シングスらしい聴き手に寄り添うような親密さとバンドの演奏の力強さ、その両方が堪能できるだろう。ベニーの最新のパフォーマンスへの期待は非常に高い。

〈‘Music’ Tour 2022〉トレーラー

カラフルなメロディーとサウンド、ポップの魔法を携えて来日するベニー・シングス。常に時代に先駆ける俊才のステージを、どうか見逃さないでほしい。

 


LIVE INFORMATION
ベニー・シングス
Benny Sings

2022年9月5日(月)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:17:00/18:00
2ndステージ
開場/開演:20:00/21:00
サービスエリア/カジュアルエリア:8,400円/7,900円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13573&shop=1

2022年9月7日(水)ビルボードライブ横浜
1stステージ
開場/開演:17:00/18:00
2ndステージ
開場/開演:20:00/21:00
サービスエリア/カジュアルエリア:8,400円/7,900円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13574&shop=4

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ビルボードライブ東京:http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice.html
ビルボードライブ横浜:http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice_yokohama.html

■メンバー
ベニー・シングス(ボーカル/ギター)
ジュン・フェルミエ(バックグラウンドボーカル)
ランデル・ハイ(トランペット)
アダム・バー・ペレグ(キーボード)
ブラム・ワシンク(ベース/シンセベース)
コリン・バーミューレン(ドラムス)