THE ORIGINALS Down To Love Town Motown/BBR(1977)

 だいぶサボってたので、何を入手したのか自分でもわからなくなってきましたがいろいろ出てるのはしょうがない。まずは、まだ全然CD化の進んでいない70年代半ば以降のモータウンから……オリジナルズの77年作『Down To Love Town』の世界初CD化をお知らせ。エロくないエロジャケに包まれ、グループ自身とマイケル・サットンがプロデュースを分け合ったディスコ突入期の一枚で、前者の手捌きがスムースなのは何となく当然ですが、いなたさを残したメンバー主導のダンス・ナンバーも大袈裟で良し。演奏陣にはジェフ・ポーカロジェイ・グレイドンも名を連ねています。

 

 

JESSE GREEN Nice And Slow EMI/BBR(1976)

 なお、同系統(のジャケ)ではジェシー・グリーンの76年作『Nice And Slow』もゲットしておきたいところ。ジャマイカ系のマルチ器楽奏者で、味のある歌声も魅力的な彼。今回のエクスパンデッドでは表題曲などの12インチ・ヴァージョンなどホーンのパキッと立ったライトなディスコ・ナンバーがいい感じでどんどん続くのも嬉しいところです。

 

 

THE PERSUADERS It's All About Love Calla/ワーナー(1976)

 で、それとは何の関係もなく……ワーナー系の千円復刻シリーズもどんどん出ていて、もう追いつけません。なかではまずパースエイダーズの76年作『It's All About Love』の世界初CD化というのはビッグなトピックかと思います。いわゆるBHYのノーマン・ハリスロニー・ベイカーらが制作に参加し、当時のフィリー・ソウルが備えた勢いを巧みに取り込んだ素晴らしい出来映えです。ダンサーに耳を奪われそうですが、正統派のスロウ“I Need Love”なんてヤバい甘さですよ。

 

 

NEW BIRTH Love Potion Warner Bros./ワーナー(1976)

 さらに同復刻シリーズでは意外にも世界初CD化となったニュー・バースの76年作『Love Potion』をオススメ! こちらは逆にスロウやコーラスのイメージが強かったりしますし、今作においてもビートルズ“The Long And Winding Road”のカヴァーが良かったりもしますが、バンドとしてタイトなところを見せるグルーヴィーなナンバーにも聴きどころは十分アリ。同時代のEW&Fなどと比べると小回りの利く感じで、その一体感も伝わってきますよ。

 

 

BEN E. KING Street Tough Atlantic/ワーナー(1981)

 で、期せずして裸ジャケが続いたので……続いてはオッサンのアップで。ベンE・キングアトランティックにおける最終作、81年の『Street Tough』をどうぞ。これはウィリー・ハッチ作、ルーサー・ヴァンドロスらが援護に入った表題曲が問答無用に都会的で最高なんです。

 

 

DEE DEE WARWICK The Complete Atco Recordings Real Gone(2014)

 最後は……ディー・ディー・ワーウィックアトコに残したコンプリート音源集『The Complete Atco Recordings』も当然オススメしておくべきブツですね。件の千円シリーズでは唯一のアトコ産アルバム『Turning Around』も出ていたと思いますが、姉ディオンヌの新作が出る前にこちらも揃えておきましょう。