連載

【fhánaのわんだふるレコメン紀行】第81回 歌詞の大切さ――towanaがPAS TASTA、ZICO、大貫妙子を紹介

fhánaのメンバーがその時々の気分でオススメ作品を紹介する連載!

 こんにちは、ヴォーカルのtowanaです。今回もメンバー2人からのレコメンとわたし自身のレコメンをお届けします。

PAS TASTA 『GOOD POP』 PAS TASTA(2023)

 まずkevinくんのおすすめはPAS TASTAの“finger frame ft. 鈴木真海子”。トラックメイカー、シンガー・ソングライター、ボカロPの6名から成る2022年に結成されたプロジェクトで、それぞれが自身の活動もありつつ今年の3月に生み出されたファースト・アルバム『GOOD POP』からの一曲です。DTMやインターネット・カルチャーのかっこいい音を作る人たちが〈J-Pop〉を掲げて一緒に音楽を作っている現象がなんかかっこよくて良いな。尖った音とポップさと、フィーチャリングしている方々も先日fhánaがイベントでご一緒したピーナッツくんや崎山蒼志さんなど素敵な面々。つい先日にはワンマン・ライヴを開催していたようで、行ってみたかった……! この曲のラップがとてもかっこいいです。

ZICO 『Any Song』 Kakao M (Loen Entertainment)(2020)

 わたしが最近よく聴いているのがZICOの“Any Song”。たまたま入ったお店で流れていて気になり、Shazamして知りました。作詞をしている身ながらいまだに不思議で正解を決められないのが、歌詞の大切さについてです。わたし自身はもちろん詞が好きで大切にしていますが、歌詞をちゃんと読まないという人もたぶんいるでしょう。わたしは一聴してこの曲のメロディーやリズムが好きだと思い、韓国語のこの曲の意訳を読んで初めて何について歌った曲なのかを知り、そこでさらに好きになりました。どんちゃん騒ぎのなかぼーっとつまらなさそうにしているZICO本人が映っているMVもあるのですが、きっとそんな人に向けて歌った曲なんじゃないかなと感じました。軽快なのになぜか少し切なくなる、そんな曲です。

大貫妙子 『SUNSHOWER』 PANAM(1977)

 最後に大貫妙子の“都会”。佐藤さんからのおすすめです。77年にリリースされたアルバム『SUNSHOWER』に収録された一曲。YMO結成前の坂本龍一がすべての編曲をしていて、とってもお洒落なシティ・ポップです。この曲は東京都出身の彼女が都会の華やかさを否定するような詞。情緒溢れる歌詞や風景描写がなんとなくtowanaの詞に共通するところがあると言ってもらえたのですが、都会について書いたものではfhánaの“ユーレカ”という、わたしが初めて作詞した曲があります。畏れ多いですが前述の通り詞やことばというものが大好きなので、これからも精進します。

 さて5月31日にfhánaの新曲がリリースになります。かっこいい曲が出来たのでぜひ聴いていただけたら嬉しいな。新たな冒険を始めるfhánaをぜひお楽しみに!

 


towana
佐藤純一、kevin mits­unagaと組んだユニット、fhánaのヴォーカルを担当。fhánaとしては待望のニュー・シングル“Runaway World”(コロムビア)が5月31日にいよいよリリースされます。インタヴューもご覧ください! 6月からのツアー〈fhána Looking for the New World Tour 2023〉以降の詳細は〈http://fhana.jp/〉にてご確認を!

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