
重鎮のお歴々が占領していたカウンター席
西村「昔は本当に、古閑さんがVENUS PETERでこけら落としをやったくらいの頃(1991年)って、例えば、お客さんが全然入らないライブでも夜の飲み(バータイム)で満員にするっていう。俺が入る前は、みんな飲みに来て席が埋まって、飲み屋として普通に営業してたっていう時代だったらしくて」
古閑「で、なんと当時は僕でさえもカウンター席に座れなかった」
西村「人が多すぎて?」
古閑「いや、それもあるんだけど、要するにカウンターはいわゆる小滝橋通り時代の新宿LOFT界隈の重鎮の方々が座ってて、当時の僕みたいに全然有名でもないようなやつはそこには絶対に座れなかった。ただね、5年、10年経つと、やっと1席空くわけですよ。そこに僕が座って早30年みたいなことも含めて、そこの席を確保することが常連の証」
小野「なるほどね。SHELTERができたのって、古閑さんが何歳の時ですか?」
古閑「28とかじゃない?」
小野「その時はまだ重鎮だらけだったんですね」
古閑「そう、まだSHELTERができたばっかりだったから。例えばだけど、ローザ・ルクセンブルグ、GRANDFATHERSとか、いろいろやってたドラマーの三原(重夫)さんとかはよく飲みに来ていらっしゃいましたよね。あと、THE BELL’Sの(松崎)太さんとか。そういう東京のライブハウスシーン、もしくは移転前の小滝橋通りの新宿LOFTでやってたような方々がよく飲みに来ていらっしゃいましたね。
ただ、そういう人たちがどんどん消えていって、僕がその1席に入って、そうしたらだんだん違う人たちがいっぱい入ってきて。例えば、bloodthirsty butchersの吉村(秀樹)くんとか。その3、4人が座れるようなところの1席を取り合ってたね。もはや今更誰もいなくて、結局、今や俺しかいないんだけど。令和の今のところは(笑)」
小野「その時の写真が〈裏古閑〉に残ってるわけですね」
古閑「残ってるかも」
西村「何それ?」
小野「2000年代頭ぐらいの、古閑さんの飲んでる時の写真とかが上がってるホームページがあるんですよ。〈裏古閑写真館〉っていう」
古閑「俺が撮った写真をうちの元スタッフがホームページ作って上げてたの。これ、今出したら多分大変なことになるんじゃないか?っていう有名な人たちばっかりが載ってる」
西村「今も残ってる?」
小野「無料サーバーに上げてたから落ちちゃったかな? 残念ですね」

古閑「で、西村くんは19歳の時にSHELTERに入って、店長は何歳から?」
西村「たしか24とかだったと思います。1年ぐらいかけて、前の畠山(亮)店長から引き継いでいるんで、23、24で店長になりましたね」
古閑「畠山さん、知ってる? sputniklab、新宿red clothの偉い方」
小野「あ〜、はいはい!」
古閑「その畠山さんが元々店長だったの。SHELTERのいいところは客が来なくても俺のことを相手してくれてね、畠山さんともたくさん飲んでたね。そこに三原さんとかが来て。
僕、当時はまだ永福町に住んでたんだけど、三原さんとかは車で来てたから、帰りは送ってもらったりしてた。伝説のドラマーなんですけど、その方に永福町まで送ってもらうという。意味がわからないよね」
小野「まだ30歳ぐらいの古閑さんが」
古閑「そうそう、30年前ね。いい人だから、あの方」