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ユーロビート、乙女ハウス、EDMを根づかせたエイベックス

ユーロビートからEDMまで、アッパーなダンスミュージックの市場開拓を社是として進めてきたのがエイベックス。m-floや大沢伸一といった多くのJ-CLUB系アーティストも所属していますが、超ロングランの『SUPER EUROBEAT』など、ダンス系コンピも数え切れないほどリリースしています。

VARIOUS ARTISTS 『SUPER EUROBEAT 2025』 avex trax(2025)

VARIOUS ARTISTS 『SUPER EUROBEAT presents 頭文字[イニシャル]D 30th Anniversary Collection Vol.1』 エイベックス・ピクチャーズ(2025)

個人的にはFPM、大沢伸一、☆Taku Takahashiによる企画ユニットravex『ravex』と、乙女ハウス系コンピレーション『HOUSE NATION』が、世代的にはドンピシャです。『HOUSE NATION』は今、改めて見ると、ロゴのセンスなどが同社のパラパラシリーズと似通っていて、パラパラを卒業した層に向けてハウスミュージックを売り込もうというマーケティングだったのかな?などと見てみると面白いです。

 

熱くまぶしかったJ-CLUBの季節

アンダーグラウンドなクラブシーンや、マニアからは〈シャバい〉と言われがちだったJ-CLUBですが、地方在住者や、クラブに入れない年齢の若者からすると、CDで手軽に聴けるキャッチーなクラブミュージック、という意味ではありがたい存在でした。こういうCDを聴いて〈クラブって、こういうカッコいい曲が一晩中流れてるんだろうなあ〉と夢見ていたものです。

ついでに言えば“今夜はブギー・バック”(小沢健二 feat. スチャダラパー)も“come again”(m-flo)も、J-POPとして売れたクラブミュージックには、〈美化されたクラブ〉~〈クラブへの憧れや幻想〉が歌詞に含まれている、という共通項があります。それによって〈クラブに行ったことがない〉という大半の人たち=マスにも届く歌詞になる訳ですね。で、〈クラブはドラッグが蔓延していて、そこら中で芸能人が乱交パーティをしている〉という偏見は、その幻想の〈ネガポジ〉でしょう。

字数がすでにまあまあマッシブになってしまいました……やはりいろいろ語ってしまう感じが力(リキ)入ってるようで、ちょっと恥ずかしくもあります。

前回も書いた通り、CDJは最新機ではもはやCDを読み込む機能が撤廃されましたし、逆に、テクノやヒップホップのシーンでは、根強くレコードによるDJが支持を得ています。CD × クラブミュージックは一時の交差、既に過ぎ去った季節なのかも知れません。しかし! それはそれで熱く、まぶしい季節だったのでございます……(涙)。

 


RELEASE INFORMATION
Kotetsu Shoichiro “Suehiro Overdrive”

レーベル:STUDIO MAV
リリース日:2026年4月8日(水)
配信リンク:https://linkco.re/UyAfd23E

TRACKLIST
1. Suehiro Overdrive

 


PROFILE: Kotetsu Shoichiro

ミュージシャン(トラックメイカー/DJ)。90年生まれ、香川県出身。ダンスミュージック全般を手がけ、ラッパーやゲーム音楽、CMなどに楽曲提供の実績多数。2021年にはラッパー・T-STONEへの提供曲“Let’s Get Eat”がBillboard JAPANのTikTok Weekly Top 20で1位を獲得。また2022年にはtofubeatsのアルバム『REFLECTION』収録の“Vibration feat. Kotetsu Shoichiro”へラップで客演し話題を呼んだ。ライター/インタビュアーとしてはミュージック・マガジン、Quick Japan、CINRA、関西ソーカルなど数々の媒体に寄稿。ほか、さとうもか“Lukewarm”“Loop”をはじめ他アーティストのMVなど映像/アニメーションの編集も手がけるなどジャンル/形式に囚われない幅広いスタイルで活動をおこなっている。
オフィシャルサイト:https://kotetsu-shoichiro.com/
X:https://x.com/y0kotetsu
Instagram:https://www.instagram.com/y0kotetsu/
YouTube:https://www.youtube.com/@y0kotetsu