Photo by Sam Lee

週替わりレジデンシーから生まれたカルテット、シカゴの名門より最新作『Happy Today』をリリース!

 変わり続けるこの世界で、音楽だけは変わらず幸せをもたらしてくれる……そんな一日の記録を収めたジェフ・パーカーETA IVtetによるライヴ・アルバム。会場はLAのロッジ・ルーム、1922年に建造されたフリーメイソンのロッジを改装した素敵なライヴ・スペースです。

JEFF PARKER, ETA IVTET 『Happy Today』 International Anthem(2026)

 この作品ではまずメンバーがまるで目の前で演奏しているような音に驚かされるのですが、この日の彼らの公演はセンター・ステージ仕様で観客がぐるっと取り囲んでいたようで、この録音も音楽にあわせて反応する会場内の声や拍手なども作品の一部に感じられるような仕上がりになっています。ミニマルなフレーズと長いインプロヴィゼーションによる演奏をじっくりと聴いているうちに、なにか深いところに引き込まれてしまいます。

 ジェイ・ベルローズは繊細な表現力で音楽を彩り、ジョー・ヘンリーやエイミー・マンの作品等に参加してきた名ドラマーならではのグルーヴも最高。このライヴ、本国では映像作品として上映されるとのこと……見たい!

 昨年にはトータスが満を持しての新作リリース 、今年に入ってはレッチリのフリーによる話題のリーダー作(ETA IVtetのメンバーであるジョシュ・ジョンソン、アンナ・バターズともに参加!)やブルーノートからのジャズ・ヴォーカルの大注目作であるガブリエル・カバッサのアルバムへの参加など、ここにきて音楽シーンのど真ん中での輝きぶりが際立っているジェフ・パーカー。1990年代からのシカゴのシーンでの活躍はもちろん、ブライアン・ブレイド・フェロウシップやジョシュア・レッドマンの『モメンタム』といったこれまで衝撃を受けた様々なジャズ作品で彼が腕を振るっていましたが、いまのジャズ・シーンにおいても彼の名があるところには特別な何かが生まれ続けています。そしてレーベル〈International Anthem〉、ETA IVtetメンバーそれぞれの活躍にも目が離せません!