昨年リリースした“Folded”がキャリア屈指の大ヒットとなって今年のグラミーで2部門受賞も達成、俄かにいつも以上の注目を集めていた感もあるケラーニ。好況を受けて作り上げた通算5枚目のオリジナル・アルバムでは、前作『CRASH』が〈プログレッシヴR&B〉扱いされたことへの反動もあるのだろうか、ずっと変わらず貫いてきた作法や志向がより誰にでもわかる形で示されている。自分が憧れてきた90〜00年代シーンへの愛を、客演や制作の陣容やネタ選びを通じて提示している。以前はハマってたけど最近の〈R&B〉にはなぜかグッとこないという人にも往時から地続きな新作として響くはずのタイムレスな大傑作!