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あれは夏だったか、あるいは冬だったのか、夢だったのか、はたまた現実が間延びしたのか、継続する時間の倒錯。今回も、この先も、過去や未来ではない、いま現在を見据える地点に足をつけるのは、当分先になりそうな、気の遠くなるような、数日間の出来事です。
日本へ滞在して2か月、ようやく日本人としての矜持(陳腐きわまりないですが)を取り戻しつつあった矢先、1月12日の渋谷はO-nest(知らない間に名前の変わったライヴハウス)で、昨年末からのGEZANとのツアー〈Tremolo Never Knows〉のファイナルが、行われました。荒々しく、昨今では珍しい、トレモロとは違ったうねりを伴った、揺れに揺れたライヴとなりました。
来てくれた人ありがとう。
この2か月というもの、流れてゆくタクシーやビルのネオンや街灯に置き去りにされないよう、必死に郷愁を消し去る作業、つまりアルコールと夜景、宿酔に白馬、というループに見事にはまりながら過ごしてきたわけですが、こうやってひとつの出来事が終わるとき、感慨深くもありながら、むしろ清涼とした次への始まりの胎動を意識できた、非常に充実したツアー、ならびに滞在でした。
ありがとう、GEZAN。
そして、恒例の時空を歪ませにいく行程。オーストラリアへ。
こどもの頃にやったクロノトリガーというゲームを想起させるほどに時間を超えていきます。
昔は勇者だった男が、ここでは蛙になっている、ような。
南半球へ赴くということ自体、非常に分かりやすく、ですね、季節が逆なわけです。時差はないのに。
まずはシドニーで、初のヘッドライン・ショウ。
昨年の〈Big Day Out〉出演の折は、クラブ・ショウがなかったので、キャパシティ500人ほどの場所で演奏するのは、非常に不安でもありました。
と、これまた嬉しい限りで、蓋を開けてみれば大盛況に終わり、満足、汗だく、歓喜(換気)。
余談ですが、この前日シドニーでオフを利用してスワンズを観に行きました。
木っ端、微塵も残りません。
もうしばらく見なくともいいくらい、堪能。
かっこいい。
夜、トリュフォーならびにドルリューのサウンドトラックで落涙。
翌日、早朝のフライトでメルボルンへ、〈Sugar Mountain〉というフェスティヴァルに出演。
われわれのステージは、ナズ、スワンズ、ボディ/ヘッド、アリエル・ピンク、No zu+Sal P、アイスエイジなど、やたらと雑多ではありますが、妙なバランス感覚。
結局ナズを軽く観ただけですが。
個人的にリキッド・リキッドのサイド・プロジェクト、になるのでしょうか、No Zu+Sal Pというものも興味あったんですけど。
友人のキリン・J・カリナンが別ステージでトリの演奏。エンターテインメント。
終始アリエル・ピンクのアリエルのブーツに見とれてました。
蒸す。
終演後、『Nichijyou』の7インチをリリースしてくれた地元メルボルンのレーベルのスタッフ、ジョニーとジョーダンの2人と合流するため、ホテル近くの〈ding dong lounge〉なるバーへ。
冬と同じくらい、清々しいのに、どこか猥雑で都市の真夏の夜は好きで、とりわけお酒が進みます。
飛行機に次ぐ飛行機。マレーシア航空の消えた飛行機の行方を憂いながら、
また、太平洋の露と消えやしないかという不安を抱えて、再度真冬へ。
ロンドンは変わっているでしょうか。われわれが変わったのでしょうか。
BO NINGEN、次のチャプターへ、間もなく進んでいくところです。
皆様、また近々。
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PROFILE/BO NINGEN
Taigen Kawabe(ヴォーカル/ベース)、Kohhei Matsuda(ギター)、Yuki Tsujii(ギター)、Akihide Monna(ドラムス)から成る4人組。2006年、ロンドンのアートスクールに通っていたメンバーによって結成。2009年にアナログ/配信で発表した 『Koroshitai Kimochi EP』が現地で話題となり、UKツアーのみならず、日本盤の発表後は日本でのツアーも成功させる。2011年にミニ・アルバム『Henkan EP』、2枚目のフル・アルバム『Line The Wall』をリリース。〈フジロック〉やオーストラリアの〈Big Day Out〉、USの〈SXSW〉〈コーチェラ〉といった各国の大型フェスへ出演し、ますます注目を集めるなか、2014年に最新作『III』をドロップ。さらに先日、37分に及ぶ大曲となる盟友サヴェージズとの 共作シングル“Words To The Blind”(Stolen/Pop Noir)をリリースした。そのほか最新情報はこちらへ!