ステファノ・ボラー二、マルチン・ヴォシレフスキ、コリン・ヴァロンなど続々と出現するECM新世代の一翼を担う1985年生まれのイタリア人ピアニスト、ジョヴァンニ・グイディ。2013年の『City Of Broken Dreams』に続く、ECMでの2作目。前作同様、トーマス・モーガン(b)、ジョアン・ロボ(ds)との濃厚耽美な音世界。近年のECMレーベルでの諸作のキーマンとも言えるベースのトーマス・モーガンのプレイもさすがの仕上がり。少ない音数でスペースを残しつつ三者の音の会話が徐々に緊張感を増す独特のインタープレイ、忘れた頃に降り注ぐ美メロの心地良さが充実のトリオ作。