あのフトメンたちが帰ってきた!
日本のオペラ界を背負って立つ男声4人(テノールの望月哲也&大槻孝志、バリトンの青山貴、バスバリトンの山下浩司)と歌を知りつくしたピアニスト、河原忠之から成る5人組が待望の2ndアルバムを発表。
「山下くんがNYでの留学を終えて帰ってきて心機一転。音程のしっかりした彼の声に底からがっちりと支えられて全員のまとまりが良くなり、オペラ歌唱の重みを残しつつ、ジャンルの幅を広げられた」(河原)
「今回はいい意味で僕がトップ・テナーに徹するだけでなく、時には大槻さんや青山くんのリード・ヴォーカルを支える役に回ったり、全体のバランスが絶妙。殆どの楽曲が僕らのためのオリジナルアレンジで、メンバーの声質に合った特徴を捉え、4人それぞれがソリストとして歌を聴かせている場面も多い」(望月)
アルバムの冒頭を飾るのはミュージカル『ジキル&ハイド』から《ディス・イズ・ザ・モーメント》。
「いきなり僕(バリトン)のソロで始まるこの曲は、ジキル氏が“時は来た”と大いなる決意を歌うナンバーで、僕らの第2章の幕開けに相応しい」(青山)
ドラマ『花子とアン』や『マッサン』の挿入歌にもなったスコットランド民謡の日本語版《広い河の岸辺》などグリークラブを思わせる爽やかで親しみのある編曲もあれば、シャンソンの名曲《枯葉》ではアンニュイなテイストで始まり、ピアノ・ソロから一気にジャジーな雰囲気に乗った4人が大胆な形式で歌い継ぐ。
「あくまでも声楽的な歌い方を守りつつ、最終的にはアレンジの力に引っ張り上げられましたね」(青山)
やなせたかし作詞の《さびしいカシの木》(作曲:木下牧子)と、こちらもNHK朝の連続テレビ小説から生まれた佳曲《いのちの歌》(作曲:村松崇継)では、それぞれオリジナル作曲者自身による編曲も実現。
「どちらもメロディがキャッチーで美しく、テキストはシンプルだけど心にずしりと響く。男4人で歌うのがまたいいんですよね(笑)」(望月)
「年齢のせいかもしれないけれど、特に《いのちの歌》がピアノを演奏していても心に染みます。“本当にだいじなものは隠れて見えない”っていうモッチー(望月)のパートはレコーデイングの前日に家で練習していた時にも涙が溢れて止まらなかった。本番では彼が最後のフレーズである“ありがとう”を歌い出すタイミングが完璧過ぎて感動した(笑)」(河原)
他にも《涙そうそう》や《全ての山に登れ》、アルバムの最後を締める《見上げてごらん夜の星を》などがオリジナルアレンジ。思わず一緒に歌いたくなる。
「確かにコンサートでは客席の皆さんの口が歌に合わせて動くのが見えますね。嬉しいことです」(望月)
LIVE INFORMATION
第2弾CD「NUKUMORI」リリース記念
イル・デーヴ クリスマス・コンサート
○12/11(金) 12:30開場/13:00開演
会場:アートピアホール(名古屋市青少年文化センター)
出演:イル・デーヴ [望月哲也、大槻孝志(T)青山貴(Br)山下浩司(B-Br)河原忠之(p)]
columbia.jp/ildevu/