リドなど総勢10組ものヒットメイカーが助力し、すでに全米2位を記録済みのファースト・フル・アルバム! 冒頭曲はロードバンクス以降の電子ポップで幕を開けるが、再生開始1分で聖歌隊のコーラスが飛び込んできて、その壮大な展開に度肝を抜かれた。また、ノトーリアスBIGの“Juicy”を歌い込んだナンバーでは、〈ビギーとニルヴァーナを蘇らせる〉と大胆に宣言。かと思えば、“Colors”や“Ghost”などでエリー・ゴールディングにも迫るキャッチーな歌心を垣間見せる。きっと彼女はマイリー・サイラスみたいに、アウトローたちの良き理解者として世界中から愛されるに違いない……なんてことを、映画「ブレードランナー」のようなディストピアを描いてみせた本作を聴いて感じた次第だ。