お歳暮には黒Tシャツを贈りたい鋼鉄連載〈OSHIETAL〉。今回は先日の〈Ozzfest〉で日本上陸を果たしたオブ・マイス&メンをオシエタル! エレクトロニコア集団のアタック・アタック!を脱退したオースティン・カーライルが組んだこともあって、2009年の結成当初よりキッズから高い支持を集めてきたカリフォルニアの5人組だ。その後、フィンチアスキング・アレクサンドリアらの前座を務めながら、2010年に初作『Of Mice & Men』を、翌年には元ジェイミーズ・エルスウェアアーロン・ポーリーを新メンバーに迎えて2作目『The Flood』を発表する。

OF MICE & MEN Restoring Force Rice/ワーナー(2015)

 そんな彼らがより大きな舞台へ飛び出すきっかけとなった作品こそ、このたび日本盤化された『Restoring Force』である。USでは昨年リリースの本作がロング・ヒットを続け、最終的に全米チャート4位をマーク。それまでのポスト・ハードコア路線を離れて、NWOBHMに敬意を払ったような音圧重視の激情サウンドを志向し、年季の入ったメタラーもガッツリ取り込んだことが勝因だと俺は考えている。その様子は、アヴェンジド・セヴンフォールドが2007年に大ブレイクを果たした時と酷似しているではないか! テクニック面も申し分なし! さあ、親子2代で熱狂できるコイツらをチェックせずして、メタルをカタルべからず! 俺も息子に聴かせるぜ!!