アルカ製のアブストラクトな電子ビートが印象的だった最新作を、ストリングスと歌声でリメイク。ピアノとチェロを掛け合わせたヴィオラ・オルガニスタという珍しい楽器が紡ぐ、荘厳な世界に引き込まれ……。心なしかヴォーカルも生々しさを増していて、イージー・リスニング的に楽しむにはあまりにもビョーク臭が強烈だ。『Homogenic』の重厚さと『Medulla』のアカデミックな雰囲気を混ぜたような一枚。