Page 2 / 5 1ページ目から読む

バンドじゃないもん! 完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♥ ポニーキャニオン(2017)

明るい話題ばかりではなかったアイドル界の2017年、この再メジャー・デビュー後の初作は、真正面からポップネスを追求した力強い一撃でした。アイデアの過積載でも倒れないバンドワゴンの逞しさ! *出嶌

 

KEHLANI SweetSexySavage Atlantic/ワーナー(2017)

2チェインズやカルヴィン・ハリスらの話題作に客演し、本作のTLC風な表題も、トラップや90s回帰的なオケも2017年っぽく語りやすいけど、そんなことよりポップR&Bスターぶりが登場時のシアラと重なったりして。最高です! *山西

 

SHISHAMO SHISHAMO 4 GOOD CREATORS/ユニバーサル(2017)

女心をリアルに描写するロック・サウンドに磨きをかけた、NHK「みんなのうた」への提供曲やCMソングも含む最新作。以降も映画「ミックス。」に主題歌を書き下ろし、年末には「紅白歌合戦」へ出演。着々とお茶の間へ進出中! *土田

 

THUNDERCAT Drunk Brainfeeder/BEAT(2017)

「地獄の黙示録」なジャケとは裏腹の、インディーR&B好きも引き寄せるスウィートなサウンドスケープ。ブラック・クロスオーヴァーな潮流の重要人物は、彼らしい裾野の広さで陶酔的なマイルドさを持つソウル作品を作り上げた。 *土田

 

輪入道 左回りの時計 GARAGE MUSIC JAPAN(2017)

「フリースタイルダンジョン」でのモンスター抜擢に先駆け、隠したい過去も曝け出しつつ詩情豊かに時の流れを歌う今作を発表していた意味は大きい。ユルくて妙にエモい“徳之島”は2017年指折りの名曲でした。    *出嶌

 

WILEY Godfather CTA(2017)

グライムのゴッドファーザーがその名の通りに放った本作は、若手の躍進が著しいシーンに己の現役ぶりと多彩なアイデアを見せつけるかのよう。初の全英TOP10入りを記録して、年明けには早くも続編が登場する模様ですね! *出嶌

 

BIG SEAN I Decided. G.O.O.D./Def Jam(2017)

瞬間的なキャッチーさよりコンセプトありきで芸術点を求めつつ、それでもUSチャートでは余裕の初登場1位。滲み出るスター性と高い技量は2017年も無敵でした。そんな年の締め括りに先頃メトロ・ブーミンとのコラボ盤まで! *山西

 

THE CHAINSMOKERS Memories...Do Not Open Disruptor/Columbia/ソニー(2017)

EDMを寝室に持ち込んだ2人のアイデアは引き続き各所で重宝されましたが、本作はより内省的なシンセ・ポップに。聴き心地はウォーク・ザ・ムーンなどに近く、これがシーンの転換点となった……気も? *山西

 

ED SHEERAN ÷ Atlantic/ワーナー(2017)

2017年を代表する大ヒット曲“Shape Of You”での南国ハウスほか、アレンジ面で柔軟性を発揮しつつ、最終的には超が付くほど良質な歌メロで聴き手を圧倒した一枚。裏方仕事も引く手数多で、この枯渇知らずな才能は何だ!? *山西

 

FEBB AS YOUNG MASON So Sophisticated VYBE(2017)

JJJの傑作『HIKARI』やKID FRESINOのEPが続けざまに話題を撒いた2017年、何かを期待する声も高まるなか、FEBBはビート・アルバムやGRADIS NICEとのタッグ作などで己の道を邁進。特に洗練を意図した本作は高水準だった。 *出嶌