エリカ・バドゥのアルバム・タイトルから名付けられたイギリスの新世代ソウル・バンド、ママズ・ガンが1月30日(火)にBillboard Live OSAKAで、2月1日(木)にBillboard Live TOKYOで来日公演を開催! 2015年に出演した〈GREENROOM〉以来の公式来日となる今回は、2017年12月リリースの最新作『Golden Days』を引っ提げての登場だ。
アシッド・ジャズ、ロック、ソウル~ファンクにまたがった〈ジャミロクワイ×マルーン5〉とも形容される彼らのポップなサウンドはここ日本でも人気を獲得しているが、その音楽性の魅力を支えているのは、プロデューサー/作曲家としても活動するアンディ・プラッツ(ヴォーカル/ギター)の非凡なソングライティングによるところが大きいだろう。ここでは、山下智久やEvery Little Thingにも楽曲提供を行っているバンドの中心人物・アンディと、バンドの歩みをサクッとおさらいしよう。
ママズ・ガンは2008年にシングル“Pop Of Gold”でデビュー。翌2009年にリリースしたファースト・アルバム『Routes To Riches』はヨーロッパを中心に反響を呼び、収録曲“House On A Hill”は主要ラジオ局でパワープレイされた。同作は〈スリラー〉を作曲したロッド・テンパートンや元ジャミロクワイのトビー・スミスが制作に参加(ちなみに日本盤にはDJ Mitsu the Beatsがリミックスを提供している)。同年にはデ・ラ・ソウルらビッグネームとツアーを周るなど、キャリアの華々しいスタートをきった。
実はアンディは、ママズ・ガンとしてのデビューより前に、コリーヌ・ベイリー・レイのセルフ・タイトル作(2006年)に制作で参加しており、それをきっかけにゾンバ(ZOMBA)と作家契約を交わしている。プロの現場での制作経験をある程度積んだ後の、満を持してのデビューだったようだ。
そしてバンドは、続く2011年に2作目『The Life And Soul』、メンバー・チェンジ後の2014年に3作目『Cheap Hotel』と、着実にオリジナル・アルバムをリリースしていくが(アンディはこの2014年ごろに前述の山PやELTへの楽曲提供を行っている)、その間の2012年には、自主盤としてカヴァー・アルバム『Aversions』を発表。同作ではマイケル・ジャクソンからアデル、エド・シーラン、リアーナ、アロー・ブラックまで、彼らがリスペクトを捧げるアーティストたちのポップ・ソングを大胆にカヴァーしている。
この後アンディは、エイミー・ワインハウスやラナ・デル・レイの楽曲に関わったショーン・リーとの2人ユニット、ヤング・ガン・シルヴァー・フォックスで2015年にアルバム『West End Coast』を発表している。
〈70sウエスト・コースト・ロックを現代に蘇らせたかのよう〉なサウンドと謳われた同作は、Light Mellowの金澤寿和氏が自身監修のAOR~シティー・ポップ・コンピに選出したり、Sugar’s CampaignのAvec Avec氏が〈ポール的なポップスではないけど僕の好きなウェスト・コースト・ロックのいい部分を全部網羅してるような感じ。イーグルスっぽくもあれば、スティーリー・ダンっぽくもあって、ちょっとカントリーも入っていて……もうわかってる!〉と、その年に印象に残った新譜として挙げていたり、日本の音楽ファンの間でも名作として静かな話題に。
そして昨年、3年ぶりにリリースされた最新アルバム『Golden Time』では、スティーヴィー・ワンダーやマーヴィン・ゲイを引き合いに出されるほどのポップなメロディーとファンキーなグルーヴはそのままに、よりスケール感を増したサウンドでバンドの魅力を見事にアップデート。
2010年の初来日後、たびたびBillboard Liveで来日公演を行っているママズ・ガン。今回も馴染みのステージで魅せてくれるであろう最新モードのパフォーマンスをどうぞお見逃しなく。
LIVE INFORMATION
ママズ・ガン
2018年1月30日(火) Billboard Live OSAKA
1stステージ 開場17:30/開演18:30
2ndステージ 開場20:30/開演21:30
サービスエリア 7,900円/カジュアルエリア 6,900円
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2018年2月1日(木) Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場17:30/開演19:00
2ndステージ 開場20:45/開演21:30
サービスエリア 8,000円/カジュアルエリア 6,500円
★詳細はこちら
■メンバー
アンディー・プラッツ(ヴォーカル/ギター)
テリー・スピラー・ルイス(ギターBGV)
ディヴ・エイティーズ・オリヴァー(キーボード、BGV)
キャメロン・ドーソン(ベース)
クリストファー・ブート(ドラムス)