(左から)原雅明、DJ KENSEI
 

創立50周年を迎えたECMレコードに寄せて、LAの非営利ネット・ラジオ、dublabの日本ブランチ=dublab.jpがイヴェント&ラジオ・プログラム〈ECM Listening Lounge〉をスタート。〈コアなジャズ・リスナーだけではなく、ECMのもつ美学をより幅広い音楽ファンへ届ける〉ことを目的として、ナビゲーターの原雅明がゲストともにさまざまな視点からECM作品を紹介していく。

初回はゲストにDJ KENSEIを迎え、11月26日(火)に東京・南青山のVeroniqueで開催。二部制となっており、一部はトーク&試聴、二部はDJ KENSEIがECM音源のみで(!)DJをするという。Veroniqueのラグジュアリーな空間で堪能する以外にも、配信で気軽にECMの豊かな音世界を楽しむことができるので、ぜひ体験してほしい。

 


EVENT INFORMATION

ECM Listening Lounge: Edition 1
日時:11月26日(火)
開演/終了:19:00/22:30
出演:原雅明/DJ KENSEI
場所:Veronique(107-0062 東京都港区南青山5丁目12)
ミュージックチャージ:1,000円
協力:ユニバーサル クラシックス&ジャズ

1部:トーク&試聴 19:30-21:00
・Mal Waldron ”Free At Last”50周年記念ヴァイナル 試聴
・Keith Jarrett “MUNICH 2016” 試聴
・リンカーンセンターECM50周年イヴェント映像上映(予定)
Mal Waldron ”Free At Last”50周年記念ヴァイナル、原雅明がライナーノーツを手掛けるKeith Jarrett “MUNICH 2016”から数曲ずつプレイしながら、これらの作品の背景と、ECMの50年に触れるトークを展開。

2部:DJ Play 21:00-22:30
DJ KENSEIによる、ECM音源のみで紡がれるDJプレイ。

★イヴェントの詳細はこちら

■ECM

1969年、ドイツでマンフレート・アイヒャーによって設立されたレーベル、ECM Records(Edition Of Contemporary Music)。ジャズからクラシック、現代音楽までを網羅したラインナップで、これまでに1,500タイトル以上リリースされており、その“沈黙の次に美しい音”と言われる透明感にみちたサウンドは、誕生から半世紀近くにわたって音楽ファンを魅了しつづけている。

■原雅明 / Masaaki Hara

音楽の物書き。
レーベルringsのプロデューサー、LA発のネットラジオdublab.jpのディレクター、DJやホテルの選曲も務め、都市や街と音楽との新たなマッチングにも関心を寄せる。
著書「Jazz Thing ジャズという何か——ジャズが追い求めたサウンドをめぐって」(DU BOOKS)ほか。
★「Jazz Thing」についての、柳樂光隆による原へのインタヴュー記事はこちら

■DJ KENSEI

東京出身のDJ、 PRODUCER、BEATMAKER、LAPTOP MUSICIAN。長い現場経験とそこで培われたキャリアによって、自然にクロスオーバーしながらも新鮮で洗練されたDJスタイルを真化させていくDJ KENSEI。HIP HOPを起点に80年代中期から現在に至るまで、常に多彩な視点でDJ、サウンドコントロール、セレクトを日々続けながら国内外の様々なレーベルからCLASSICな作品やオフィシャルMIX等を多数リリース。ソロ活動以外に、INDOPEPSYCHICS、FINAL DROP、NUDE JAZZ、OUTERLIMITS INC、KEMURI PRODUCTIONS、KENSEI & QUIET STORM、COFFEE&CIGARETTES BAND、OMA’N’SEI(W/SUZUKI ISAO)、ISPAAR BAND、COLORFUL HOUSE BANDなど、プロジェクトの中心として幅広く活動し、多彩なイベントや作品に参加。ミュージシャンとのライブも積極的に行い、“生音”と“DJ”から生まれるオリジナリティー溢れるユニークなトラックも多数リリース&Liveを行なっている。現在、[Open 2 Last]青山蜂、[DOWN BEAT SESSION] NEO(渋谷)、[WBC]SUREE(恵比寿)&GoldenTiger(浅草)、[Nu Ground] Circus(渋谷)、[INC_Cocktails](青山)、[Daddy's House] @Harlem(渋谷)などのレジデントを務めている。2016年にDJ 30周年イヤーを迎えた。

2016年6月、タイ・ラオス滞在中に制作した自身初のサウンドスケッチBEAT TAPE『IS PAAR / DJ KENSEI BEAT TAPE』(MARY JOY RECORDINGS)をリリース。
同アルバム中の『KHEAN WISTLE』「VANGVIENG BANK」は第69回ロカルノ国際映画祭若手審査員最優秀賞受賞した富田克也監督「バンコクナイツ」内でも使用されている。この作品は毎日映画コンクールでは音楽賞も受賞している。
また映画『潜行一千里』では音楽を担当している。2019年7月チャッカーズ7インチ BOX(ダブチャッカーズ)RMX、PIONEER OFFICIAL RECORD ”LOOPS”(OMOKAGE)を発表。
★『IS PAAR』についてのインタヴュー記事はこちら