どうもこんにちは、TOWER DOORSスタッフです。

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先週金曜日から〈TOWER DOORS POWER PUSH!!!!〉にMON/KUをセレクトしています。TOWER DOORSスタッフがアーティストを選出して猛プッシュする同企画。今回のMON/KUは、これまでのジオラマラジオLil Soft Tennisに続き、3組目です。

2018年の暮れから活動を始めたばかりのニューカマーにもかかわらず、そのダークな音世界で瞬く間にディープなリスナーを魅了しているMON/KUに、ぜひ注目を。

そんな、いま必聴のアーティストであるMON/KUにはメール・インタビュー〈6つの質問〉を行っています。交流のあるアーティストや今後の活動について語ってもらっているので、彼の楽曲“MELTING POINT”を聴きながら読んでいただければと思います。

それでは、12月2週目に紹介した楽曲をプレイバックしていきましょう。

 

The Boring Tapes “Art”

TOWER DOORSでの紹介は3回目となる常連のインディー・ロック・デュオ、The Boring Tapes。彼らが新作EP『Samsara』を12月1日にリリースしました。The Boring Tapesは作品の発表ペースが非常に早く、リリースを重ねるごとにどんどん楽曲のクォリティーや作曲センスが向上しているように感じます。

その『Samsara』に収録の“Art”は、同作のなかでも特に内省的でダークな雰囲気の一曲。悲しげなマイナー調のエレピのアルペジオと、単調なドラム・マシーンのリズムが相まって、荘厳な空気感に圧倒されます。

バンドについて詳しく知りたい方は、〈6つの質問〉の記事をぜひご覧ください。

 

polly “Plastic”

2012年に栃木・宇都宮で結成された4人組バンド、pollyTHE NOVEMBERSの小林祐介がプロデュースした新作『FLOWER』が話題となっています。同作では初めて打ち込みのドラムを用いたエレクトロニックなアプローチに挑戦。テーマは〈和製4AD〉とのことで、英国を代表するインディー・レーベル、4ADのファンは必聴の一作と言えそうです(4AD設立40周年特集はこちら)。

そんな『FLOWER』収録の“Plastic”。本家の4ADサウンドを想起させるドリーミーで浮遊感のあるシンセ・サウンドと、シルクのようになめらかなファルセットのウィスパー・ヴォイスに、思わずうっとり。上質なエレクトロ・ポップに仕上がっています。

 

ODDLY “Loaded”

先週木曜日に紹介したのが、ODDLYの“Loaded”です。ザラついたローファイ・ギターが響きわたるグランジ・サウンドを奏でる彼女たちは、京都を拠点に活動するベースレスの3ピース。エッジの効いたオルタナなギター・サウンドが、Sonic Youthをほうふつとさせます。

この“Loaded”は、クールな女性ヴォーカルと、気だるげな男性ヴォーカルとの掛け合いの部分がたまりませんね。なお今回紹介した楽曲は、彼らのファースト・シングル。現在制作中だというデビューEPと今後の活躍が、とても楽しみです。

 

MON/KU “MELTING POINT”

先週のラストを飾ったのは、冒頭でも紹介したMON/KUの“MELTING POINT”です。2019年、インターネットを中心に大きな注目を集めたMON/KU。破格の新人と言っていい彼は、8月に待望のデビューEP『m.p.』をリリースしています。

ファルセットを駆使する彼の甘美な歌声と、幽玄で美しいサウンドスケープが混ざり合う“MELTING POINT”は、まるで異次元にいるような感覚を覚える一曲です。特にラストの、4分18秒からの展開は鳥肌モノ。曲名の通り、〈融点〉に達することで何もかもが溶け、液体のように流れていくさまを見事に音楽で表現していると感じました。

TOWER DOORSが行ったMON/KUへのインタビューによれば、彼が楽曲を制作する際は、〈頭の中にあるイメージ(映像)に音を付けていく作業がほとんど〉とのこと。その言葉のとおり、彼の音楽を聴いていると頭の中に具体的な映像が投影される感覚になるので、とても納得しました。

 

先週は、インディー/オルタナ・サウンドから、ドリーム・ポップや実験的なエレクトロニック・ミュージックまで、多種多様な音を紹介しました。今週もさまざまなニューカマーの楽曲をお届けしていますので、YouTubeチャンネルはかかさずにチェックしてください!