Page 2 / 2 1ページ目から読む

1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ(バンドであれば結成のいきさつ)について教えてください。

「出身地は東京都。音楽活動は高1で軽音部に入ってベースを弾いたのが最初になります。Rage Against the Machine, The Mars Volta, Arctic Monkeys, Late of the Pierとかのコピバンをやっていました。

その後、仲間達とバンドを結成したけど、長続きはしませんでした。対外的な音楽活動がほとんど出来ない時期がありましたが、その間は、自分が本当にやりたいことは何なのか。目指す場所はどこなのか。何が出来なくて何を直すべきなのか。どんな音楽が好きなのか。嫌いなのか。そうやって一人で考えながら過ごしていたら、いくつか曲ができたので、そのままソロアーティストとして活動していくことに決めました」

2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?

「アレックスとジュリアンとポールとジャスティンとデヴィッドとフィルとエンニオとダニエルとジェイムスとドレーとクリスとチェットとフランクとケビンとビリーとジェイミーとカーティスとマイケルとフランシスとラナとタイラーとジョン」

3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?

“Dangerous”

「制作当時、ゴージャスなサウンド・プロダクション、スムースで耳心地の良いグッドミュージック的なPOPS、R&Bを少し退屈に感じており、反動で聞いた90年代〜00年代のUS/UKインディーロックがとても新鮮に聴こえた時の感覚がこの曲の根源です。

デモの段階でぼんやりと浮かんでいた70年代アメリカンニューシネマの作品群に登場するような〈世間や他者への苛立ちを募らせて自己陶酔的な妄想に取り憑かれた狂人〉のイメージを歌詞に反映させました」

4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?

「シンガポールのThe Analog Girl

5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?

Lucca Dohr “SG Lou”

Miel “I’ll Be Holding”

Yehan Jehan “Nothing To Prove”

「その他の最近のおすすめの楽曲はSpotifyのプレイリストにまとめてあるのでぜひ聴いてみてください」

6. ライブやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。

「当面の間は欲をかかずに新曲のリリースを地道に続けていく。いずれはライブもやるつもりです」

 

Wu Mangが回答してくれた制作の背景や歌詞に込めた想いなどをふまえて、改めて”Dangerous”を聴くと、そのイメージが頭のなかになだれ込んでくるようです。

”Dangerous”はミュージック・ビデオも公開されており、まさに〈70年代アメリカンニューシネマ〉のオマージュを感じさせる迫力のある映像なので、ぜひご覧ください。

また、上記のWu MangによるSpotifyプレイリストはとてもディープで濃い内容なので、こちらもぜひチェックを。爽やかなインディー・ロックから、洗練されたポップまで、私たちTOWER DOORSスタッフも知らなかった素晴らしい音楽が詰まっています。Wu Mangのディガーぶりが伝わってくる、まさに新しい音楽と出会うための〈扉〉のようなプレイリストです。