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1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ(バンドであれば結成のいきさつ)について教えてください。

「東京都出身です。

物心ついた時から音楽が好きで、それが高じて中学生くらいからひとりで主にインストの曲を作りはじめて、5年前くらいからは自分で歌って曲を作るようになりました。

曲を作っていたといっても、特に表立った活動をするわけでもなく、家族や友人に聴かせる程度でずっとやってきたのですが、ひたすら練習を積むうちに、ある程度のクオリティが出せるようになってきたと感じたので、今年から本格的に活動をはじめてみました」

2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?

「幼少期にゲーム音楽とJ-Popで音楽に目覚めて、その後映画・ドラマのサウンドトラック、クラシック、ジャズ、広義のクラブミュージックなどを通って、その全てに影響を受けているような気はします。

音楽的ルーツはかなりごっちゃりしていますが、J-Popを作りたいという目標があるので、〈ジャンルにとらわれない〉と表現されないような曲作りを勉強しています」

3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?

“極光の街”

「ある日、パンデミック後の街の景色を見ながら、異常な光景もずっと続けば、見慣れてしまうのだなと思いました。

もしこの街の空にオーロラが掛かったら、みんな驚いてSNSに写真を投稿したりするのでしょうが、1週間、1ヶ月……と続けば見慣れて、その景色を日常と受け入れたうえで、生活を続けていくことになるのでしょう。

でも世界は変わっているわけで、日が沈むかと思えば、地平線を引き返してまた昇っていき、朝焼けみたいな景色がずっと続く白夜のように、学校や仕事が終われば家に帰って寝て、また学校や仕事に行って……と、日常がより一層単調になってしまったように思います。

こういった冷たい日々がいつまで続くのかは誰も知らないし、仮にもう安全だとどこかで声明があったとしても、人々の中に不安が後遺症のように残ってしまえば、結局は元の日常に戻れないのかもしれません。

でも、そんな世界だとしても、みんなそこで生きているわけで、もし自分の目指すところがあるんだったら、前を向いて歩いていけたらいいよなぁ とも思いました。

そのようなことを歌っております」

4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?

「活動始めてからまだ日が浅くて、まともに交流があるというか、お会いしたことがある方がいません……。もっとアーティストのみなさんと交流できたらいいな……と思っています」

5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?

BilliumMoto “A Tulip For Genji”

「フュージョンにメタリックなベースミュージックのベースをあわせて、ちゃんとフレーズを鳴らすという構成は今まで聴いたことがありませんでした。リズムも変わっていてとても勉強になりました」

Jacob Collier “In The Bleak Midwinter”

「最近じゃないですが……。尊敬しています。微分音転調を全く違和感なく行う(4:16~)など、他に誰もやってない美しい技であふれています」

6. ライブやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。

「今までまともに音楽活動をしてこなかったので、ライブに出たこともないし、ライブもやってみたいなと思っています。

新しいポップスを作るという目標を目指して今後も頑張っていきます。よろしくお願いいたします」

 


RELEASE INFORMATION

本常詩音 『極光の街』 本常詩音(2021)

 リリース日:2021年3月7日
配信リンク:https://linkco.re/gTceU6pq