濱口竜介監督が映画化した村上春樹の短編小説「ドライブ・マイ・カー」。カンヌ国際映画祭では脚本賞を受賞した他、国際的に高い評価を得ているこの話題作で音楽を手掛けているのが、これまた世界を舞台に活躍する石橋英子だ。ジム・オルーク、山本達久、マーティ・ホロベック、須藤俊明、波多野敦子といった彼女とゆかりのある面々が脇を固めた書き下ろし楽曲は、映画の空気感や演技の機微を音へと繊細に転化し、温かみのある豊潤なサウンドで雄弁に映画の魅力を伝えてくれる。また各楽曲はこのサウンドトラック用に再構築されており、オリジナルのインスト・アルバムとしての楽しみ方も可能にした。