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シーズン4の第1話、冒頭の合同特訓シーンは、ジューダス・プリースト(Judas Priest)の“You’ve Got Another Thing Coming”(82年)が流れます。

第2話、シーズン4で新しく登場したキャラクターのケニーがスクールバスを待ちながら踊っているシーンは、ハッピーでとても可愛かったですが、ここでかかっている曲は知らなかった。調べたら、ゲイリー・クラーク・ジュニア(Gary Clark Jr.)の“Gotta Get Into Something”(2019年)。超ハッピーなエネルギーの曲です。

そして、大人同士の修行シーンはエアボーン(Airbourne)の“Breakin’ Outta Hell”。これは2016年の曲ですが、超かっこいいAC/DC感! やったー!

第5話で、キター! サバイバー(Survivor)の“Burning Heart”(85年)! 「ロッキー4」でお馴染みのド定番、最高にアガるやつです。

第6話、女の子の道場入門者を探しているシーンでは、モトリー・クルー(Motley Crue)の“Girls, Girls, Girls”(87年)が。

Netflixシリーズ『コブラ会』シーズン1~4独占配信中
 

そして第7話、〈相手は汚い攻撃をしてくるから心の準備が必要だ!〉という特訓シーンで流れるのはAC/DC“Dirty Deeds Done Dirt Cheap”(76年)。ボン・スコット在籍時の古い曲ですが、2009年のライブ映像が最高です。

第10話にもデフ・レパードの“Switch 625”(81年)が。インスト曲ですが、歌が始まりそうな、前奏がずっと続くような曲で、NHORHMでもカバーできないか検討していた曲です。

 

主人公ジョニーは劇中で時々ロックTシャツを着ているのですが、それがちょっと古びて生地が少し薄くなっていそうな質感で。ヴァン・ヘイレンのロゴが大分剥がれて薄くなっているのとか、昔からずっと着ているんだろうなあというリアルさが笑えます。

「コブラ会」は、「ベスト・キッド」シリーズを観たことがなくても楽しめると思います。もちろん観ていればなんとなく人間関係もわかりますし、その上で過去作を観たくなったら、Netflixで全作品観ることができます。

 

ちなみにお正月、Netflixに再入会して他には「ドント・ルック・アップ」、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」、「イカゲーム」などを観ましたが、中でも「パワー・オブ・ザ・ドッグ」は本当に素晴らしい作品でした。

劇中の音楽も非常に緊張感があり、とっても攻めた格好良さで印象的だったので誰が音楽を担当しているのだろうと調べたら、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが音楽を担当していました。それで知ったのですが、「ファントム・スレッド」、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」などもジョニー・グリーンウッドの音楽だったようで、最高に上質な映画でこれだけ個性的で緊張感の高い映画音楽を提供しているのがレディオヘッドの才能だなんて、クールですね。

「パワー・オブ・ザ・ドッグ」、映画そのものも素晴らしいですが、音楽にもぜひ注目してみて下さい。

 


LIVE INFORMATION:西山瞳

2022年1月22日(土)東京・成城学園前Cafe Beulmans(電話03-3484-0047)
デュオ:西山瞳(ピアノ)、かみむら泰一(テナーサックス)
開場/開演:19:30/20:00(2ステージ)
当日:3,300円(+2ドリンクオーダー/税込)

2022年1月24日(月)19:30~
YouTubeチャンネルにてライブ配信予定
西山瞳ソロ

2022年1月28日(金)大阪・Mr.Kelly’s(電話06-6342-5821)
トリオ:西山瞳(ピアノ)、萬恭隆(ベース)、清水勇博(ドラムス)
開場:18:00/開演(1st):19:00/開演(2nd):20:00
前売/当日:3,800円/4,000円(税込)

2022年1月30日(日)神奈川・横浜 上町63(電話045-662-7322)
デュオ:西山瞳(ピアノ)、吉野弘志(ベース)
開演:15:00
当日:3,000円(税込)

★各ライブに関する詳細はこちら

 

RELEASE INFORMATION

西山瞳トリオ、7年ぶりスタジオアルバム『コーリング』発売中!

西山瞳トリオ 『コーリング』 MEANTONE RECORDS(2021)

リリース日 :2021年9月15日(水)
価格:2,970円(税込)
レーベル:Meantone Records
西山瞳(ピアノ)、佐藤“ハチ”恭彦(ベース)、池長一美(ドラムス)

TRACKLIST
1. Indication
2. Calling
3. Reminiscence
4. Lingering In The Flow
5. Etude
6. Loudvik
7. Drowsy Spring
8. Folds of Paints

 


PROFILE:西山瞳

1979年11月17日生まれ。6歳よりクラシックピアノを学び、18歳でジャズに転向。大阪音楽大学短期大学部音楽科音楽専攻ピアノコース・ジャズクラス在学中より、演奏活動を開始する。卒業後、エンリコ・ピエラヌンツィに傾倒。2004年、自主制作アルバム『I’m Missing You』を発表。ヨーロッパジャズファンを中心に話題を呼び、5か月後には全国発売となる。2005年、横濱ジャズ・プロムナード・ジャズ・コンペティションにおいて、自己のトリオでグランプリを受賞。2006年、スウェーデンにて現地ミュージシャンとのトリオでレコーディング、『Cubium』をSpice Of Life(アミューズ)よりリリースし、デビューする。2007年には、日本人リーダーとして初めてストックホルム・ジャズ・フェスティバルに招聘され、そのパフォーマンスが翌日現地メディアに取り上げられるなど大好評を得る。

以降2枚のスウェーデン録音作品をリリース。2008年に自己のバンドで録音したアルバム『parallax』では、スイングジャーナル誌日本ジャズ賞にノミネートされる。2010年、インターナショナル・ソングライティング・コンペティション(アメリカ)で、全世界約15,000エントリーの中から自作曲“Unfolding Universe”がジャズ部門で3位を受賞。コンポーザーとして世界的な評価を得た。2011年発表『Music In You』では、タワーレコード・ジャズ総合チャート1位、HMV総合2位にランクイン。CDジャーナル誌2011年のベストディスクに選出されるなど、芸術作品として重厚な力作であると高い評価を得る。2014年には自己のレギュラー・トリオ、西山瞳トリオ・パララックス名義での2作目『シフト』を発表。好評を受け、アナログでもリリースする。2015年には、ヘヴィメタルの名曲をカバーしたアルバム『New Heritage Of Real Heavy Metal』をリリース。マーティ・フリードマン(ギター)、キコ・ルーレイロ(ギター)、YOUNG GUITAR誌などから絶賛コメントを得て、発売前よりメタル・ジャズ両面から話題になり、すべての主要CDショップでランキング1位を獲得。ジャンルを超えたベストセラーとなっている。同作は『II』(2016年)、『III』(2019年)と3部作としてシリーズ化。2019年4月には『extra edition』(2019年)もリリース。

自己のプロジェクトの他に、東かおる(ボーカル)とのボーカルプロジェクト、安ヵ川大樹(ベース)とのユニット、ビッグバンドへの作品提供など、幅広く活動。横濱ジャズ・プロムナードをはじめ、全国のジャズフェスティバルやイベント、ライブハウスなどで演奏。オリジナル曲は、高い作曲能力による緻密な構成とポップさの共存した、ジャンルを超えた独自の音楽を形成し、幅広い音楽ファンから支持されている。