Homage to Piazzolla(ピアソラへのオマージュ)――
2年続きのピアソラ・メモリアル・イヤー。
小松亮太が古川展生と共に送る魅惑のプログラム
昨年が生誕100年。そして今年が没後30周年、というわけで、この2年ばかりはどうもアストル・ピアソラ周辺が賑やかだ。RCAレーベルに残された音源の復刻に始まり、アンドレア・バッティストーニ指揮による東京フィルハーモニー交響楽団の“シンフォニア・ブエノスアイレス”日本初演。さらにテレビやラジオでのピアソラ特集など、この節目に企画された催しで様々なアプローチからピアソラ作品に触れる機会に恵まれたことは、ピアソラ・ファンにとっての大きな喜びだったであろう。さらに、ついつい表層だけで語られがちなピアソラの作品について、正しく理解するチャンスがあったという事でもある。
それらのピアソラ再認識が進んだ中で我々日本人が幸いなのは、バンドネオン奏者であり作・編曲家である小松亮太が活躍していることだ。昨年、満を持して大著『タンゴの真実』を上梓した小松は、ピアソラがその死後に注目されるずっと以前からバンドネオン奏者として活躍し、タンゴという音楽世界のどこにピアソラが位置するかをきちんと語ることができる貴重な存在だ。さらにその演奏活動を通してピアソラの音楽を理解し、そこに込められた想いを現代に伝えてくれるのだから、これほどに有り難いことはない。
そんな小松が銀座ヤマハホールのコンサートシリーズ〈Elegant Time Concert ~上質な時間を貴方に~〉に登場する。〈Homage to Piazzolla(ピアソラへのオマージュ)〉とサブタイトルがつけられたこのコンサートでは、おそらく“リベルタンゴ”、“ブエノスアイレスの冬”といったよく知られているピアソラの代表曲が演奏されるだけでなく、ピアソラと同時期に活躍し、新たなタンゴを模索したエドゥアルド・ロビーラや、ピアソラの影響を受けてきたフリアン・プラサ。度々の来日で日本のファンも多く、小松とも親交のあるピアニスト・作曲家、ホセ・コランジェロといった作曲家達の作品も披露されるようだ。
さらにこのコンサートへ小松の指名により参加するのが、チェリストの古川展生。東京都交響楽団の首席奏者としてだけでなく、ソリストとしても国内外で活躍。ジャンルを超えたコラボレーションを展開している古川は、ピアソラ作品集を出すなどして造詣が深く、ピアソラが晩年に結成したキンテート(五重奏団)のピアニスト、パブロ・シーグレルの来日公演に参加した経験を持っていることもあり、小松とともにピアソラ作品の深淵に潜む魅力を伝えてくれることだろう。
LIVE INFORMATION
アストル・ピアソラ没後30th Anniversary
小松亮太 Homage to Piazzolla(ピアソラへのオマージュ)-featuring 古川展生-
2022年5月26日(木)東京・銀座 ヤマハホール
開場/開演:13:30/14:00
曲目:A. ピアソラ/ブエノスアイレスの四季よりブエノスアイレスの冬/リベルタンゴ ほか
出演者:小松亮太(バンドネオン)/古川展生(チェロ)/近藤久美子(ヴァイオリン)/田中伸司(コントラバス)/熊田洋(ピアノ)
■チケット料金(全席指定)
コンサートのみ:5,000円
ドリンクセット:5,700円
特別プラン:7,500円(※アーティストと楽しむパーティーとコンサートチケットのセットプラン【限定数】)
■チケット取り扱い
チケットぴあ:Pコード:211-585
https://t.pia.jp/pia/search_all.do?kw=211-585
ヤマハ銀座ビルインフォメーションカウンター(ヤマハ銀座ビル1階)
※政府のイベント人数制限方針により、販売席数が変動する可能性がございます。あらかじめご了承ください
※都合により、出演者、曲目が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております
※各種チケット料金には消費税が含まれております
主催:ヤマハ株式会社
お問い合わせ(ヤマハ銀座ビルインフォメーション):03-3572-3171(11:00~18:30/火曜定休 ※ただし緊急事態宣言に基づく臨時休業の可能性有)
※お電話でのチケットのご予約は承っておりません
https://www.yamahamusic.jp/shop/ginza/hall/event/detail?id=1643