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連載

【DISChronicle】第4回 アークティック・モンキーズ(Arctic Monkeys)の過去6作が来日目前にリイシュー!

©Zackery Michael

アーティストの年代記をそのディスコグラフィーを辿りながら紹介する連載。今回は新作も記憶に新しいこの人気バンド!

 7枚目のオリジナル・アルバムとなる『The Car』の世界的なヒットも記憶に新しいアークティック・モンキーズ。同作が各メディアの年間チャートを席巻し、グラミー賞にもノミネートされるなど高い評価を集めるなか、今度は彼らの過去タイトル全作がリイシューされることになりました。1月20日と2月17日に3作ずつ登場する今回は、いずれも紙ジャケ仕様/高音質UHQCDの新装盤となり、初回生産盤にはそれぞれ異なるロゴ・ステッカーが封入。さらに数量限定Tシャツセットや日本語帯付きの輸入盤LPもリリースされます。ここでは全6タイトルを改めて紹介しておきましょう! *bounce編集部

アークティック・モンキーズの2022年作『The Car』(Domino/BEAT)


 

ARCTIC MONKEYS 『Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not』 Domino/BEAT(2006)

当時カサビアンやエディターズを手掛けていたジム・アビスをプロデュースに迎え、シンプルなリフが導くバンドの瑞々しい昂揚感を封入したファースト・アルバム。先行カット“I Bet You Look Good On The Dancefloor”と“When The Sun Goes Down”は全英1位まで駆け上がり、なかでも前者は後にロンドン五輪の開会セレモニーでも演奏される国民的なヒットとなった。マイク・クロッシーと録音した最初のEP『Five Minutes With Arctic Monkeys』(2005年)所収の2曲も再録され、良い意味での振り幅の狭さが生み出す集中力と勢いはいま聴いても鮮やか。結果的にはアンディ・ニコルソン在籍時の唯一のアルバムとなった。

ARCTIC MONKEYS 『Favourite Worst Nightmare』 Domino/BEAT(2007)

2作連続の全英1位に加えてUSでも7位まで上昇、この後に〈グラストンベリー〉と〈サマソニ〉のヘッドライナーも務めるなど、世界的に成功したセカンド・アルバム。前作を基盤としてガレージ~ポスト・パンクの主軸に太い芯を通しつつ、騒々しさとスピード感を倍加しながらも統制された雰囲気によって、それ以上の粗削りさとポップネスを同時に獲得している。威勢のいい“Brianstorm”や“Fluorescent Adolescent”がヒットする一方、ニック・オマリーの新加入に伴うリズミックな野心やモリコーネの引用など、以降の進化を予感させる部分に注目だろう。アラン・モウルダーがミックスを担い、ジェイムズ・フォードとの縁もここから。

ARCTIC MONKEYS 『Humbug』 Domino/BEAT(2009)

初めて全編でUS録音を行い、これまでも垣間見せていたオルタナ志向をいきなり前面に出してきたサード・アルバム。引き続きジェイムズ・フォードと組んだ冒頭曲“My Propeller”だけでも変化の度合いは明らかだが、彼とプロデュースを分け合うジョシュ・オム(クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ)の手腕との化学反応が、先行シングル“Crying Lightning”や“Cornerstone”に顕著な作品全体のダークなサイケ感を濃く印象付けている。アルバム・アーティスト的なスタンスを確立すると同時に、オアシス以降の系譜に留まらない姿勢を示した重要な一枚。当時の絶大な人気を反映して日本先行でリリースされたのも思い出深い。

ARCTIC MONKEYS 『Suck It And See』 Domino/BEAT(2011)

映画「サブマリン」への書き下ろし曲から成るアレックスのソロEPに前後して届いた4作目は、前作の反動もあってか英国的な仕立てに揺り戻し、ふたたびジェイムズ・フォードに全編のプロデュースを依頼。よりトラディショナルなブリティッシュ・ビートや往年のソフト・ロック風のフォーマットを活かしたメロディアスな楽曲が特徴で、眩しいギター・ポップ“The Hellcat Spangled Shalalala”などの柔和な好曲が並ぶ。伝統的な固有名詞たちが浮かんでくるという意味で、どことなくブラーの『Parklife』を連想させるアラカルト感やブリット・ポップ調の耳馴染みが実にマイルド。リリース翌月には〈フジロック〉登場も果たした。

ARCTIC MONKEYS 『Tranquility Base Hotel & Casino』 Domino/BEAT(2018)

アレックスが組むラスト・シャドウ・パペッツの2作目『Everything You’ve Come To Expect』(2016年)もありつつ、結果的にはバンド史上最長の5年というブランクを経てリリースとなった6枚目のアルバム。アレックスが初めてピアノで作曲したという楽曲群の質感とギター・サウンド主体の過去作との違いは明らか。月にある架空のホテルとカジノをイメージしたという表題やジャケも相まって、これまでにないモンドなラウンジ感覚を醸し出している。“Four Out Of Five”や“She Looks Like Fun”などにあからさまな、ファルセットも交えてデヴィッド・ボウイ気分で朗々と歌うムーンエイジャーぶりが実にスタイリッシュ。

 


アークティック・モンキーズ
アレックス・ターナー(ヴォーカル/ギター)、ジェイミー・クック(ギター)、マット・ヘルダース(ドラムス)、ニック・オマリー(ベース)から成る4人組バンド。イングランドはシェフィールドで2002年に結成され、2005年にドミノと契約してシングル“I Bet You Look Good On The Dancefloor”でデビュー。2006年の初作リリース後に現在の編成となり、世界的に人気を獲得してきた。通算7枚目のアルバム『The Car』を引っ提げ、2023年3月12日(日)には東京ガーデンシアター、3月15日(水)にはZEPP OSAKA BAYSIDEで待望の来日公演を行う予定!

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